ヨシトのたびかん

主に福岡。ときどき県外の美術館までの小さな旅や展覧会の感想など

福岡・九州

初めて見たぞ。久留米市美術館『没後70年 南薫造』展へ。

7月に久留米市美術館の南薫造展に行って参りました。(2021/8/29に会期終了)展示品の撮影は不可なので看板から雰囲気を感じて頂ければ幸いです。 初期から晩年までを順に見られるので初めて見る画家でもじっくり知ることができました。 以前久留米市美術館…

素敵なインテリアに囲まれたい『ザ・フィンランドデザイン展』北九州市立美術館本館

『ザ・フィンランドデザイン展』は戸畑区にある北九州市立美術館本館で2021年8月29日(日)まで開催中です。※常設展と石井さんの展示は8/31まで中止(8/15時点)(緊急事態宣言などで変更があるかもしれませんので、美術館にお越しの際は公式サイトや展覧会…

三菱地所アルティアム最後の展覧会『絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。』

イムズにある三菱地所アルティアム最後の展覧会、ということで8月の上旬に行って参りました。 ポスターは真ん中の空白がイムズ(Inter Media Station)の吹き抜けを表しているようなデザイン。吹き抜けを囲むように配置されたお店は文字となってぐるりと空白を…

動くストランドビーストも! 『テオ・ヤンセン展』熊本市現代美術館

青空と海を背景に砂浜を駆ける「ストランド(砂浜)ビースト(生命体)」。 オランダのアーティスト、テオ・ヤンセンが故国の海面上昇問題を解決するために生み出したストランドビーストは風を動力源として生き物のように活き活きと動きます。ボディ全体は黄…

九州国立博物館『よみがえる正倉院宝物 ー再現模造にみる天平の技ー』

先週、小雨降る太宰府天満宮へ行って参りました。 花菖蒲は満開、あじさいが見頃でした。天満宮の手水舎では「花手水」も見られました。 九州国立博物館の『よみがえる正倉院宝物 再現模造にみる天平の技』展へ。出品作品はすべて再現された模造品だそう。 …

照明も見どころ。九州国立博物館『奈良・中宮寺の国宝』展へ

先週、九州国立博物館の『奈良 中宮寺の国宝』展へ行ってきました。入館には日時指定チケット(事前予約)が推奨されています。スマートフォンでチケットを購入して行ったので受付はスムーズでした。 メインの菩薩半跏思惟像は一番最後に展示されており、像…

遠出した気分になるかも?久留米市美術館『生誕130周年記念 髙島野十郎展』

緊急事態宣言が明けたらと思っていましたが、延長されてしまったのでこのまま行けなくなったら後悔するなぁと思い、平日に行ってきました。 1890(明治23)年、久留米市生まれの画家、髙島野十郎展。 入館時に検温、アルコール消毒、名前と住所の記入を求め…

『三國万里子展 編みものけものみち』三菱地所アルティアム

ほぼ日刊イトイ新聞やNHKのテレビ番組『世界はほしいモノにあふれてる』などでご存知の方も多いはず、三國万里子さんの展覧会が福岡県の天神、イムズ8階三菱地所アルティアムで開催中です。2021年1月31日(日)まで。 三國さんが持ってらっしゃる海外の編み…

福岡市美術館『ソシエテ・イルフは前進する 福岡の前衛写真と絵画』

戦前の福岡で結成された前衛美術グループ「ソシエテ・イルフ」。一体どういうグループなんだろう?とチラシを見た時から気になっていて1月の上旬に行って参りました。 特別展のヒグチユウコ展と向かいの、コレクション展示室の近現代美術室Bで2021年3月21日…

不思議で怪しい?サーカス感たっぷり、福岡市美術館のヒグチユウコ展へ

12月に事前予約した時間に福岡市美術館の 『ヒグチユウコ展 Circus』へ行きました。初日のせいかファンの方が多い気が。「東京の方はこうだったけど~」なんて言う声も聞こえてきます。 私のヒグチさん歴は、数年前に細かい描きこみのイラストに惹かれてホル…

布と一緒に絵が見られる!『藤田嗣治と彼が愛した布たち』福岡市美術館

藤田嗣治(1886-1968)の絵をご覧になったことがある方なら、布地の柄が細かく描かれていることに並々ならぬエネルギーを感じた方もおられるのではないでしょうか。今回の展覧会は絵に描かれた染織品にスポットを当てて藤田の画業に迫る初の試みだそう。 一体…

久留米市美術館 『没後35年 鴨居玲展 静止した刻』

とうとう明日までとなりました。鴨居玲展。9月末に行ったもののなかなか書けなくて今になってしまいました。約100点の作品と資料によって鴨居玲の全貌を紹介する展覧会です。 ちょうど有名な芸能人の自殺のニュースなどがあった時期で鴨居さんも自殺と聞いて…

『ふくおかの名宝ー城と人とまちー』福岡市博物館で見つける宝物

11月29日までの展覧会に駆け込んで行って参りました。 到着後すぐ博物館のレストランで日替わりランチをもりもり食べて特別展と常設展へ。特別展では『圧切長谷部』や『日光一文字』『銀箔押一の谷形兜』など黒田家ゆかりの銘品も展示。甲冑や兜がずらりと並…

都美よりお先に。福岡県立美術館『没後70年 吉田博展』へ。

雨の降る中、福岡県立美術館へ。アルコールで手指の消毒をし、名前と連絡先を記入していざ展覧会へ。 福岡県の久留米市に生まれ、若いときから洋画の修業をし、たびたび海外にも行き、油彩画や水彩画で頭角を現し、49歳で木版画を始めた吉田博。(1876-1950…

博多阪急の『Kyushu New Art』と『異彩を放つ九州派~それから~』展へ

今回は時間がないのでツイッターのまとめで失礼します! 博多阪急の催事はどちらも日常の延長に作品を買う選択肢があってもいいんじゃない?という感じで洋服や雑貨コーナーを経て会場に向かうのが新鮮でした。 8階は会場の周りに壁がなく、服を見るような感…

福岡県内(福岡市以外)2020年秋開催予定の展覧会まとめ

2020年秋に開催予定の福岡市外の展覧会をコメントと一緒にまとめてみました。なかなか遠出は難しいかもしれませんが、もしかするとご近所で自分好みの展覧会が見つかるかもしれません。 *開催期間や休館日、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の注意事項…

福岡市博物館『ふくおかの名宝 -城と人とまちー』と同時期開催の展覧会は?

西新駅【福岡市博物館】2020年10月10日(土)~11月29日(日) 中洲川端駅【福岡アジア美術館】 2020年9月12日(土)~10月18日(日)『原田治展「かわいい」の発見 Osam Harada:Finding "KAWAII"』 天神駅【三菱地所アルティアム】2020年10月3日(土)~11…

福岡市内で2020年秋に開催される展覧会は?

【福岡アジア美術館】 2020年9月12日(土)~10月18日(日)『原田治展「かわいい」の発見 Osam Harada:Finding "KAWAII"』 【三菱地所アルティアム】2020年10月3日(土)~11月1日(日)jikijiki展 料理家 広沢京子 食のつながり▷食のひらめき 2020年11月7…

『最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』三菱地所アルティアム

最果さんの名前をネット上で知っていたものの詩を読んだことがなく、関東の方で行われた展覧会の画像を見ていたのでどんなものだろうかと気になって行ってきました。 地下2階のイムズプラザをメインに、レストランフロアなどにも詩が点在していました。エス…

気になる画家が見つかるかも?『ルネ・ユイグのまなざし フランス絵画の精華』九州国立博物館

2月下旬の土曜の夕方、夜間開館の日に『フランス絵画の精華』展に行ってきました。なかなか17時過ぎに行くことがなく、空いているだろうと思ったら意外と人が多くて驚きました。自分と同じようにコロナウイルスの影響で人が少ない時間帯に行こうと思った人が…

COMICO ART MUSEUM YUFUIN(コミコアートミュージアム ユフイン)の予約方法とガイド制のツアー形式の内容とは?

「大分の湯布院に事前予約制で、ツアー形式の美術館がある」 そんな情報を以前から耳にしていたもののなかなか動けず、 「奈良美智さんの作品が由布院にきたよ」という話を聞いてようやく 重い腰を上げたヨシトです。 昨年末の休みに大分のCOMICO ART MUSEUM…

年明けから眼福『音と旅する鉱物展』三菱地所アルティアム

福岡市天神のイムズ8階にある三菱地所アルティアムで 九州大学総合研究博物館の鉱物コレクションの展示が行われています。 artium.jp 展覧会のチラシによると "国内でも最大級の750万点の貴重な博物標本・資料を収蔵する 九州大学総合研究博物館の中から選り…

『挑む浮世絵 国芳から芳年』福岡市博物館で「よしよし」展

国芳は好きなんだけど芳年は怖いイメージがあって、 行くのをためらっていたヨシトです。 しかし、芳年の「よしと」までは名前がかぶっているし、 ツイッターで音声ガイドがゲームやアニメでよく存じ上げている 声優の鳥海浩輔さんと知ったからには行かねば…

入門編にちょうどいい『熊谷守一 いのちを見つめて』久留米市美術館

最近、出不精のわりによく出歩いているヨシトです。 今回は、映画『モリのいる場所』でご存知の方も多いはず、 久留米市美術館で開催中の熊谷守一展へ行ってみました。 会期は2020年の1月13日(祝日)まで。(展示室内の撮影は不可です) 美術館がある石橋文…

知らなくてもコワくないよ『アジア美術、100年の旅』福岡アジア美術館

のんびりしてたらあっという間に会期終了間際のアジ美に行ってきました。 (2019年11.26日まで!) アジ美こと福岡アジア美術館はアジアの近現代美術を専門的に紹介する 世界に唯一の美術館として1999年に開館し、今年はなんと開館20周年。 博多座の隣にある…

思わずじっくり見たくなる『新たな髙島野十郎展』

終了間近の展覧会に滑り込みで行ってきました。 福岡県立美術館、4階展示室で『新たな野十郎展』 会期は2019年11月24日(日)まで! 髙島野十郎は久留米市出身の洋画家で、2015年に県美で大規模な回顧展があり、 初めて知りました。 からすうりや蓮、月やロ…

三国志の時代の動物集合! 九州国立博物館「三国志」展

九州国立博物館で開催中の『三国志』展に行ってきました。 今回は会場内すべて撮影OKということでたくさん写真を撮ってきました! 入場すると一番気になっていた関羽像がさっそくお出迎え。 むむむ、美関羽です。 胸を張り、指先や足の先まで力がみなぎって…

ミーハーな元審神者が福岡市博物館で『侍展』を見てきたでござる。

急に肌寒くなった10月の半ば、平日にもかかわらず 福岡市博物館の特別展の展示室は静かな熱気に包まれておりました。 広い展示室には刀の展示ケースがずらりと並び、 その前に20代から40代くらいの女性たちが静かに、しかし熱心に 刀の一振り一振りをじっく…

そうだったのかぁ! リニューアル後の福岡市美術館と仙厓展

リニューアル後のレストランでランチをした後は、モロー展を観て館内を散策です。 今回は写真多めのブログをお届けします。 こちらは、レストラン近くのかまぼこ型の天井と窓とお洒落な照明。 振り返った一角に、建築みどころガイドマップなるものを発見。 …

福岡市美術館で『ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち』

地下鉄の大濠公園駅を出て、公園内を歩いていると 突然たくさんの外国人の観光客が! 美術館から出てきた人たちだろうかと団体さんがやって来る方に 行ってみると、どうやら福岡城跡を観光して来たようす。 美術館までの道のりは日差しを遮るものがないので …