ヨシトのたびかん

美術館までの小さな旅や展覧会の感想など

三国志の時代の動物集合! 九州国立博物館「三国志」展

九州国立博物館で開催中の『三国志』展に行ってきました。

今回は会場内すべて撮影OKということでたくさん写真を撮ってきました!

 

入場すると一番気になっていた関羽像がさっそくお出迎え。

むむむ、美関羽です。

胸を張り、指先や足の先まで力がみなぎっているのを感じさせるような

キリっとした全身と、細かいところまで丁寧に表現された鎧にため息が

出そうです。

 

f:id:tabikan-yosito:20191102094631j:plain
f:id:tabikan-yosito:20191102094705j:plain
f:id:tabikan-yosito:20191102094737j:plain
f:id:tabikan-yosito:20191102094716j:plain

 

 

 馬に牛に羊。身近に居るせいかリアルです。

f:id:tabikan-yosito:20191102094817j:plain
f:id:tabikan-yosito:20191102094829j:plain
f:id:tabikan-yosito:20191102095252j:plain

棺を置く台座は虎!『虎型棺座(とらがたかんざ)』。

呉の皇族級の人物が葬られたと推測されるそう。

口を開けて威嚇しているのでしょうが、

肩のところの四つ葉マークや全体的に四角いところに愛嬌があります。

 

f:id:tabikan-yosito:20191103094714j:plain
f:id:tabikan-yosito:20191103094735j:plain
f:id:tabikan-yosito:20191103094746j:plain

 

ライオンと犬。

右の写真は「辟邪(へきじゃ)」という有翼の架空の動物。

侵入者を威嚇し、墓主を天上の世界へ導く役目が期待されたのだとか。

右肩にちょこんととまったハシビロコウのような鳥も気になるところ。

f:id:tabikan-yosito:20191102094756j:plain
f:id:tabikan-yosito:20191102095215j:plain
f:id:tabikan-yosito:20191103094844j:plain

 

 カニやカエルも。

f:id:tabikan-yosito:20191102095231j:plain
f:id:tabikan-yosito:20191102095332j:plain

 

 「ゆるかわ」な水鳥と犬。

f:id:tabikan-yosito:20191103094556j:plain
f:id:tabikan-yosito:20191103094549j:plain
f:id:tabikan-yosito:20191103094607j:plain

 

 翡翠で作られた『玉豚』。f:id:tabikan-yosito:20191102094747j:plain

高貴な人物が埋葬される際に手に握らせたという。

これがあれば死後の世界でお肉に困らない!

 

 

動物以外もたくさん展示されているのですが、今回は思い切って

生き物だけをピックアップしてみました。三国志を知らなくても

楽しめますね。

三国志に詳しい方は今回の展覧会を観たあとに、

三国志関連の物語を楽しむときに想像が膨らんでより楽しめそうです。

 

 

 

 

 

九博の「三国志」展の紹介動画です。

 

このブログはぶろぐるぽに参加しています。次の展覧会のチケットなどが

当たる場合もあるので、ブログを書く方はぜひエントリー!

www.kyuhaku.jp

 

 

ミーハーな元審神者が福岡市博物館で『侍展』を見てきたでござる。

急に肌寒くなった10月の半ば、平日にもかかわらず

福岡市博物館の特別展の展示室は静かな熱気に包まれておりました。

 

広い展示室には刀の展示ケースがずらりと並び、

その前に20代から40代くらいの女性たちが静かに、しかし熱心に

刀の一振り一振りをじっくり見つめています。

 

刀剣乱舞のオンラインゲームはやめてしまったけれど

にぎわっているので自分も見てみたい!というミーハー魂に突き動かされて来館。

むむむ、これは予想以上に女性が多い。9割がた女性ではあるまいか。

 

前売りの引き換えチケットはこちら!(めくると長谷部が居ます!)

 

少しかがんで刀に目線を合わせる。

右から左、左から右に視線を移動しながら眺めていると

「鍛え(地鉄に現れた肌目の模様)」や

「刃文(焼き入れの技術によって生ずる模様)」が

見やすいような気がします。

 

会場のいくつかの刀に「私のイチおし」のキャプションが。

通常の解説文とは別に、一般の方が考えた刀の見どころや熱い思いなどが書かれていて

みんな史実に詳しすぎでは? と思いながら楽しく読みました。

うろ覚えですが「海の上で渡された短刀だから鍛えが波の渦のように見える」

みたいな感じで書いてあったりするのです。

刀の見方の本などを読むと、用語を理解しなくっちゃ!

と謎の強迫観念におそわれ「私まだ理解できてないのに見たくないなぁ」などと

博物館に向かう足が鈍っていたので、

こういう刀剣鑑賞ライト層にも優しいとっかかりがあると有難い気がしました。

 

そしてびっくりだったのが刀の4K映像。

圧切長谷部と日光一文字の紹介映像で、黒い背景のなか

刀がまるで透明なクリスタルで出来ているように浮かび上がっています。

鍛えや刃文がくっきりと映し出される様はまるで星空や宇宙を見ているようでした。

 

そして刀以外でのお勧めは鎧。

大鎧に使われている布や紐がカラフルで色遣いにキュンとしてしまいました。

時代が変わるにつれて鎧の形も色々と進化をしていく様子が

展示品を見ていくと分かるようになっています。

 

有料の音声ガイドを借りて聴きながら、ゆっくり見ていると2時間半が経っていました。解説は声優津田健次郎さんの低くて優しいナレーションボイス21件と

日本号として喋っている3件のボーナストラックが聴けますぞ。

 

 特別展「侍」~もののふの美の系譜~は2019年11月4日(月・振休)まで!

samurai2019.jp

 

 ~おすすめの1冊~

図解 日本の刀剣(てのひら手帖)

私のようなライト層にも優しい解説と情報量。初心者向けで読みやすいです。

 

 

そうだったのかぁ! リニューアル後の福岡市美術館と仙厓展

リニューアル後のレストランでランチをした後は、モロー展を観て館内を散策です。

今回は写真多めのブログをお届けします。

 

 

こちらは、レストラン近くのかまぼこ型の天井と窓とお洒落な照明。

 

振り返った一角に、建築みどころガイドマップなるものを発見。

この家具は天童木工製の特注品。

そうだったのかぁ。

 

マップを見ないと永遠に気が付かなかったみどころ。

聞きなれない名前の「はつりコンクリート」。

コンクリートの表面を特殊な工具で叩いて削る「はつり加工」が施されているそう。

そ、そうだったのかぁ!

 

モロー展のチケットでコレクション展示室の2階近現代美術と1階の古美術を見ることが出来ます。近現代美術ではアニッシュ・カプーアの《虚ろなる母》の展示の見せ方に

グッときてしまいました。これはぜひその場で見てほしい作品です。

 

1階コレクション展示室 古美術。東光院仏教美術室、松永記念館室、企画展示室の3つの部屋があります。

1番広い、奥の企画展示室では仙厓さんの絵や愛用の道具が展示されています。

(写真は撮影可能なエリアで撮影しています)

東光院仏教美術展示室。十二神将はなくなったのかしら・・・と勝手に思っていたら

カッコイイことになっていました。黒い背景に映える仏像たち。

 

朝ドラの「なつぞら」をご覧になっていた方なら「じいちゃん」と

呼びたくなりそうな

十二神将立像 因達羅大将(いんだらたいしょう)・巳神(みしん)」

 

 

仁王像の阿形と吽形のどちらの方が重たいか、という質問の答えは

この背中にアリ。

 

 松永記念館堂では尾形乾山の《花籠図》が目を引きました。乾山は光琳の弟。

 

メインの企画展示室で、仙厓さんの絵とご対面。 

仙厓さんの絵は見ているとクスッとしてしまいます。

 

 

 

今回の大発見は外壁のこの壁!「打ち込みタイル」工法により取り付けられたこのタイルは愛知県の常滑焼の窯で焼かれた特注品。壁に近寄るとクレームブリュレのようで美味しそう。

 

 

遠目に観ると釉薬の反射具合によって1枚1枚異なる表情を見せてくれます。

普段作品ばかりに目が行きがちだけどガイドマップや公式サイト

読んでいくとこんなところにも力を入れていたのだな~と新しい楽しみ方が広がりそうです。建築家の前川國男さんという名前も覚えましたぞ。

 

それとリニューアルで一番有難かったのはお手洗いが広く、

明るく綺麗になったことです!わ~い!

ミュージアムショップでは仙厓さんのトートバッグなども販売されています。

 

 

仙厓さんの展示は2019年12月1日(日)まで。

www.fukuoka-art-museum.jp

 

~おススメの一冊~

『仙厓の〇△□ 無法の禅画を楽しむ法』中山 喜一朗(著)
絵を通して博多での仙厓さんの暮らしぶりや人柄などが想像できる
とても読みやすい本です。美術館に展示されないような笑ってしまう下ネタ絵も!
 

福岡市美術館で『ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち』

地下鉄の大濠公園駅を出て、公園内を歩いていると

突然たくさんの外国人の観光客が!

美術館から出てきた人たちだろうかと団体さんがやって来る方に

行ってみると、どうやら福岡城跡を観光して来たようす。

美術館までの道のりは日差しを遮るものがないので

まだまだ日傘が必要ですが風は涼しくなってきました。

 

 

昼時だったのでリニューアルしたレストランでランチ! 

市美には以前からレストランはあったのですが、

3月のリニューアル後はホテルニューオータニ博多が運営を任されていて

店舗内もお洒落な内装になっていました。

2階にはレストラン。1階にはカフェが出来ています。

 

さて、今回の目的は「モローのサロメ」です。

本来は母親にそそのかされてヨハネの首を求めたにすぎないユダヤの王女サロメ

ですが、モローの描いた《出現》に出てくるサロメは、

まるで自らヨハネの首を欲しがったような強い意志を感じる女性に描かれています。

《出現》以外にもサロメを描いた作品がいくつかあって、モローが

同じテーマで繰り返し描いていたことが分かります。

 

下のこの絵が《出現》です。

 

サロメ以外には見えていないヨハネの首。ひょえぇぇ。

サロメの口が開かれているのかどうか単眼鏡で見たもののぼやけていて

分からず。大きく開けているようにも見えるのだけど、どうなんでしょう。

 

この絵の好きな所は堂々としたサロメの周りのレイヤーのように重ねられた線の描写。

その当時発行された建築美術をまとめた本を参考に描いているそう。

線の描写はこの絵が描かれてから時間を置いて描かれたそうですが、

ほぼ完成しているものに手を入れてみようと思うなんてチャレンジャーな気がします。

結果、線の描写がないよりもある方が画面に神秘的な雰囲気が生まれて

現実ではない世界の絵に観る人は引き込まれてしまうのでした。

 

会場にはサロメ以外にセイレーンやスフィンクスなどモローが描いた

ファム・ファタル《宿命の女》たちが。

絵が飾ってある壁もピンクや紫など色鮮やかで絵を引き立てていました。

観る方のテンションも上がります。

 

こちらは《一角獣》

 

処女の前にひれ伏すと言われるユニコーン

一角獣を捕らえるために処女をおとりに使うなんて話もあるようですが

この絵の中の女性と一角獣は仲が良さそう。首や頭にアクセサリーをつけてもらって

ペットのような雰囲気です。

貴婦人と一角獣》のタピスリー(壁掛け)にインスピレーションを受けて

創作されたそう。

貴婦人と一角獣 - Wikipedia (Wikiにタピスリーの画像があります)

 

《一角獣》の絵が描かれたのが1885年頃。

このタピスリーは1841年にフランスのブーサック城にあることが発見され、

1882年に国立中世美術館にタピスリーが移された、ということなので

モローも実物を見ていたのかもしれません。

 

タピスリーの貴婦人は脱いでないけれどモローの貴婦人の一人は帽子とマントと宝飾品だけを身にまとっている、という艶めかしい姿です。ただ、身にまとっているそれらと

女性の表情から高貴な女性の雰囲気が醸し出されていて、どことなく上品な感じ。

 

右側の女性の肌の白さがユニコーンの白さと対になっていて

女性たちが着ている赤いマントやドレスで画面が締まっている。

モローはそんな効果を狙ったのでしょうか。

 

 

サロメの背景の線画やユニコーンのタピスリーのエピソードを知って、

モローは自分が見たものや知ったことをどんどん絵に取り入れていたのが分かって

少しだけモローのことが分かった気になりました。

 

 

 2019年11月24日(日)まで。

www.fukuoka-art-museum.jp

 

思わぬ歴史が!『タータン 伝統と革新のデザイン』久留米市美術館

久留米市美術館で『タータン 伝統と革新のデザイン』展が始まりました。

(2019/11/4まで)

冬になるとよく見かけるタータンチェック。実は和製英語タータンチェック

という言葉は英語にはないんだそう。今回の展覧会、一番の衝撃!

 

会場にあったタータンの定義は

・二色以上の色を使い、それらの糸が直角に交わる格子柄

・たて糸とよこ糸に使う糸の色と数が同じで基本パターンが繰り返される

ものをタータンと呼ぶそう。

チェックはタータン以外の格子柄の模様を指すのだそうです。

 

 

今回のチラシはこんな感じ! 街中にもこのポスターが貼ってあるので目を引きます。

何という可愛さ! 直線なのになぜにこんなにほっこりしてしまうのか。

温かみのある色が冬を感じさせて、ウールやカシミヤなどの布地の手触りを

思い起こさせるからでしょうか。

 

タータン柄の缶バッチはミュージアムショップで購入できます。

 

今回はちょうど学芸員の方のお話を聞くイベントにも参加できました。

説明を受けながら一時間回って、一人でメモを取りながら回って一時間、

ミュージアムショップに十五分くらい居ました。

 

 入館してすぐのスペース。タータンで覆われた柱がお出迎え。

 

入館してすぐの柱のスペースと、さいごの展示室の所にあるパネル状のタータンは撮影可能です。スコットランドのタータン登記所に登録されているタータン8131点のうち、今回100種類が展示されているそう。

 

 

タータンと一口に言っても色々な歴史がありまして、展覧会の流れをざっとまとめると

こんな感じでした。

 

タータンの歴史は口承文化で残っておらず、文献に現れるのは16世紀ごろ。 

スコットランドのそれぞれの集落で織られていた

ディストリクト(地域・地方)・タータン。 

 

17~18世紀、イングランドスコットランドの戦いの時にはスコットランドの部族が着ていたタータンはジャコバイトの反乱の象徴になり、1746年の反乱収束後にイングランド政府からハイランド衣装の着用やバグパイプゲール語がその後35年間禁止になります。

しかし、ハイランド連隊所属の軍人のみがタータンを着用することが許されます。

揃いのタータンの制服を身に着けることで仲間同士の目印になったからです。

戦地に赴く軍人によって世界に知られることになったミリタリー・タータン。

青と黒と緑の「黒い見張り番(ブラックウォッチ)」などは紳士ものの定番柄に。 

 

面白かったのは 氏族(クラン)タータンの話。

英国国王のジョージ4世が和解のためス1822年にスコットランドを公式訪問する際に、

国王を迎えるためそれぞれの氏族のタータンで迎えようということになり、

クランタータンが決まったそう。

昔から受け継いできたタータンがある氏族もあれば、ない氏族もいて、

そんな「ない」氏族向けに自社で作ったタータンの柄を売りつける会社もあったのだとか。

変なデザインではないのでそのままそれが氏族のタータンとして今にも

受け継がれているそうで、なんだか歴史の裏話が聞けて面白かったです。

 

企業が自社をイメージして作るコーポレート・タータン、

英国王室の許可なく着用できない門外不出のバルモラル・タータン。

タータンを使ったデザイナーの洋服や靴、アイビールックなども展示。

 

日本でのタータンの広まりを展示したコーナーも知らないことばかりで

興味深い話がたくさんありました。

1970年代にはタータンを着用したイギリスのアイドル、ベイ・シティ・ローラーズ

日本で流行し、ファンにタータンが広まる。

80年代には日本のアイドル、チェッカーズが人気になってタータンの認知度もUP!

 

学生服大手のトンボの話では(こちらのインタビュー記事参照)

1964の東京オリンピック以降、ブレザースタイルの制服も増え

詰襟、セーラー服から制服別注化が進みます。

1986年、東京の私立の喜悦学園が紺のブレザーとタータンのスカート制服を採用したところ入学希望者が増え、それが全国各地に広まったのだとか。

たしかに高校受験の時、私立の制服の可愛さに「入学したいな」と思いましたもんね。

 

 

タータンが身近に感じられる、色んな歴史が分かる展覧会でした。

これから冬物のタータン製品を購入する前に展覧会で気分を盛り上げておくのも

良いかもしれません。

 

 

 ~おまけ~

ミュージアムショップでこちらの本をうんうん悩みながら買ってしまいました。

決め手はたくさんの写真。いつかタータン巡りをしにスコットランド

行きたくなったら活躍しそうです。

スコットランド タータンチェック紀行 (私のとっておき)

スコットランド タータンチェック紀行 (私のとっておき)

 

 

 

 

 

『侍展』と一緒に! 10月に開催時期が重なる福岡の展覧会情報まとめ

来月10月に福岡市博物館で開催中の特別展『侍~もののふの美の系譜~』

お越しになる予定の方に向けて福岡市博物館から30分〜1時間以内で行ける

展覧会をまとめてみました。

セレクト方法は完全なる私の趣味です!

遠方からお越しになる皆様に、ちょっとでも福岡を満喫して頂けたら幸いです。

 

侍展の期間は2019年9月7日(土)から11月4日(月・祝)まで。

そこに重なる展覧会はコチラ!

 

2019年9月21日(土)~
久留米市美術館『タータン 伝統と革新のデザイン』展(2019/11/4まで)

 

2019年10月1日(火)~
九州国立博物館 『三国志』展(2020/1/5まで)
福岡市美術館 特別展『ギュスターヴ・モロー サロメと宿命の女たち』展(2019/11/24まで)

福岡市美術館 企画展『仙厓ー小西コレクション』展 (2019/12/1まで)

 

 

2019年10月5日(土)~

福岡アジア美術館 開館20周年記念展『アジア美術100年の旅』(2019/11/26まで)

 
福岡県立美術館 きょうどの美術をみる・しる・まなぶ2019

『新たな髙島野十郎展 4つのキセキの物語』(2019/11/24まで)

 

2019年10月12日(土)~

三菱地所アルティアム(イムズ8階)『近藤聡乃展 呼ばれたことのない名前』

 (2019/11/10まで)

 

どれも面白そうなのですが「福岡ゆかりの」ということでお勧めするとしたら、

福岡市美の仙厓展、県美の野十郎展がお勧めです。

仙厓さんは美濃(岐阜)生まれで39歳の時、博多の聖福寺へ。

「ゆるかわ」な絵でご存知の方も多いのではないでしょうか。

絵に添えられたセリフが博多弁なものも多く、

88歳まで博多で暮らした仙厓さんと町の人の暮らしぶりが垣間見えてほっこりします。

市美は今年の春リニューアルされたので美術館目当てに行くのも良いかと。

 

髙島野十郎は久留米市出身の洋画家で、2015年に県美で大規模な回顧展があって

初めて知りました。4年ぶりの今回の展示は新たに収集された作品などの展示が

あります。2015年には福岡の風景(太宰府観世音寺など)を描いた作品などもあったので今回も展示されるのではないかと思います。

細かく描写された「からすうり」は本物のようでお勧めです。

 

 これだけ押さえればOK !福岡市の地下鉄路線図

 

福岡市には市営地下鉄が走っており、地下鉄空港線箱崎線

七隈線の三つの路線があります。メイン空港線
路線数が少ないので迷わないのが福岡の良いところ。

f:id:tabikan-yosito:20190913234529j:plain

福岡市地下鉄 路線図

(上の画像は福岡市地下鉄公式サイトよりダウンロードしたものです) 

 

久留米市美術館と九州国立博物館以外はこの空港線沿線沿いにあるので

かなり行きやすいです。駅から美術館・博物館までは徒歩で10分~15分程度

みておくといいかも。

 

空港や博多駅などの起点から一日乗車券も使えばかなりお得!

(2019年9月現在は620円)

 

それぞれの美術館の地下鉄空港線最寄り駅はこんな感じです。

福岡市博物館・・・西新

福岡市美術館・・・大濠公園

福岡県立美術館三菱地所アルティアム・・・天神

福岡アジア美術館・・・中洲川端

 

乗車時間の目安はこんな感じです。 

福岡空港-西新20分
博多駅-西新13分

 

福岡市博物館近くの福岡タワーなども楽しんだら

次の美術館へ行ってみるのはどうでしょうか。

 

太宰府、久留米方面の美術館と最寄り駅はこちら。

西鉄天神大牟田線で。

九州国立博物館・・・西鉄太宰府駅

久留米市美術館・・・西鉄久留米駅

 

西鉄福岡(天神)駅西鉄二日市駅で乗り換え→西鉄太宰府駅 31分

西鉄福岡(天神)駅西鉄久留米駅 32分

柳川を観光される方は
西鉄福岡(天神)駅西鉄柳川駅 49分

 

福岡はコンパクトな都市とか言われても実感が湧かなかったのですが、

今回調べてみて初めて「そうかもな」と思えました。

福岡を満喫できる旅になりますように~! 

2019年9月はじまりの展覧会・福岡県編

9月7日(土)から~11月4日(祝・月)まで福岡市博物館

『侍~もののふの美の系譜~』展が開催されます。

平安時代中期から桃山時代までの約600年間にわたる刀剣・甲冑・絵画

あわせて約150点を展示。

そのうち約6割が国宝なんだそうです。

残念ながら歴史や刀に詳しくない私でありますが、

もう少し涼しくなったら行ってみたいと思います。

 

公式サイトへ

samurai2019.jp

 

 

前期と後期が分かれているので、まずは観たい品物の展示があるかどうか

チェックしておくと安心かも。

 

出品リストはこちらから。

https://samurai2019.jp/image/list.pdf

 

 

 

 

 

中が見えない箱に手を突っ込むような 『塩田千春展 魂がふるえる』 森美術館

ほとんど知らない方なので、中が見えない箱に手を突っ込むような

ドキドキする展覧会でした。

20年にわたる活動を体験できるなかなかない機会だと思うので興味がわいたら、ぜひ。

 

塩田さんの作品を初めて見たのは昨年8月の新潟での芸術祭でした。

倉庫の中に吊るされたたくさんの白い船が印象的でした。

監視員の方のお話だと、東京からこれを目当てに訪れた方も多かったのだとか。

tabikan.hatenablog.com

 

森美術館の塩田千春展は、ほとんどのエリアが撮影可能です。

塩田さんの作品は新潟の白と黒の印象しかなかったので赤い糸が画面に

広がるネット上の写真を見て、行くのにしり込みしていました。

入るのに勇気がいりましたが実際入ってみるとみんな楽しそうに記念撮影しています。

怖がってたのは私だけ?

 

《不確かな旅》

 

森タワー53階の眺めと共に。

近寄って見ると案外可愛い。

 

《静けさの中で》

《時空の反射》

 

《内と外》

《集積ー目的地を求めて》カタカタとトランクが揺れています。

 

血管だったり窓だったり、境界線を意識するような作品が多い気がしました。

古い物ってどことなく怖いイメージがあるのですが、

観ていくうちに怖さや不気味さのための演出でそれらを使っているわけではないのが分かってゆっくり見られるようになりました。

 

撮影は出来ないのですが塩田さんが担当した舞台美術の映像が流れる展示もあり

ました。面白そうでした。

塩田千春展 魂がふるえる森美術館(2019.10.27まで)

 

入口の所の 《どこへ向かって》を真下から。

 

銀座のGINZA SIXでは《6つの船》という作品が展示されています。

(2019.10.27まで展示予定)

シンプルな線のたどり着くところ「ジュリアン・オピー」展・東京オペラシティアートギャラリー

「名前は知らないけど、どこかで見た事があるぞ」と

思う方も多そうなジュリアン・オピー。(1958-)

どんな作品があるのか、もうちょっと見たくて7月に行ってきました。

 

チラシに載っていた「Walking in New York1」

 

小さいのかと思ったらかなり大きい! 約6メートル×約7メートル!

(590.0×671.0cm)

 

塗装した木材だそう。プラスチックの板のようなテカリがあり、

真正面から写真を撮ると、もれなく自分が映り込んでしまいます。

 

 

「3stone sheep」

 

「Telephone」

 

「Crows」カラスの映像が動きます。

 

「Headphones」

「Wheatfields」

 

平面のように見える風景も近寄ると立体!

 

「Carp」

 

 

「Cardigan」

表情は無いのに「どんだけ待たされるの」と思っていそうな女性。

ポーズや持ち物、髪型や服装、体のラインなど、

少ない線と面にギュギュっと情報が詰まっています。

圧縮された情報を観て受け取って、自分の中で情報を解凍する感じ。

解凍していくときに観る人の主観が加わって、いろんな物語が生まれそうです。

 

ジュリアン・オピー東京オペラシティアートギャラリー(2019.9.23まで)

 

学生気分が味わえる? 文化学園服飾博物館 「世界の絣(かすり)」展

もう9月ですね!

この記事を書いている時に日付が変わってしまいました。トホホ。

まだまだ7月に行った展覧会のまとめを宿題のようにやっているヨシトです。

 

7月に行った文化学園服飾博物館。10時の開館前に着いたので貸し切り状態で

2階から1階とゆっくり見て回ることが出来ました。

2階には世界の絣、1階に日本の絣が展示されています。

 

絣というと日本が発祥なのかと思っていたら、

インドで古くからおこなわれていた染色技法で、内陸・海洋ルートで世界各地に

広まったと考えられているそう。

 

経糸(たていと)に染めを施す経絣(たてがすり)、緯糸(よこいと)に染めを施す

緯絣(よこがすり)両方向の糸に染めを施す経緯絣(たてよこがすり)。

 

一番わかりやすいのは織物の経方向にかすれたような模様がある経絣で、

緯や経緯絣になると柄も複雑でただただデザインのすごさや模様の美しさに

模様がかすれているかどうかは気にならなくなってしまいます。

 

驚いたのはドレスの布地に絣が使われていたこと。

柄がすっかり洋風なので言われるまで分からないのですが、近寄ってみると

模様の端がかすれていて、たしかに絣だと分かるんです。

絣というと紺色っぽいイメージだったので、世界の絣の色を見ると

イメージが変わるかもしれません。東南アジアは赤系の色が多い気がします。

 

1階では手間のかかる絣をもっと安価にと、マンガン染めで絣のように表したものもありました。子供用にはニコニコ絣といって子供向けの柄の着物も。

図録には載っていなかったので行かれる方はじっくり見てみるとよいかもしれません。

 

 

世界の絣文化学園服飾博物館(2019.9.10まで)