ヨシトのたびかん

主に福岡。ときどき県外の美術館までの小さな旅や展覧会の感想など

そうだったのかぁ! リニューアル後の福岡市美術館と仙厓展

リニューアル後のレストランでランチをした後は、モロー展を観て館内を散策です。

今回は写真多めのブログをお届けします。

 

 

こちらは、レストラン近くのかまぼこ型の天井と窓とお洒落な照明。

 

振り返った一角に、建築みどころガイドマップなるものを発見。

この家具は天童木工製の特注品。

そうだったのかぁ。

 

マップを見ないと永遠に気が付かなかったみどころ。

聞きなれない名前の「はつりコンクリート」。

コンクリートの表面を特殊な工具で叩いて削る「はつり加工」が施されているそう。

そ、そうだったのかぁ!

 

モロー展のチケットでコレクション展示室の2階近現代美術と1階の古美術を見ることが出来ます。近現代美術ではアニッシュ・カプーアの《虚ろなる母》の展示の見せ方に

グッときてしまいました。これはぜひその場で見てほしい作品です。

 

1階コレクション展示室 古美術。東光院仏教美術室、松永記念館室、企画展示室の3つの部屋があります。

1番広い、奥の企画展示室では仙厓さんの絵や愛用の道具が展示されています。

(写真は撮影可能なエリアで撮影しています)

東光院仏教美術展示室。十二神将はなくなったのかしら・・・と勝手に思っていたら

カッコイイことになっていました。黒い背景に映える仏像たち。

 

朝ドラの「なつぞら」をご覧になっていた方なら「じいちゃん」と

呼びたくなりそうな

十二神将立像 因達羅大将(いんだらたいしょう)・巳神(みしん)」

 

 

仁王像の阿形と吽形のどちらの方が重たいか、という質問の答えは

この背中にアリ。

 

 松永記念館堂では尾形乾山の《花籠図》が目を引きました。乾山は光琳の弟。

 

メインの企画展示室で、仙厓さんの絵とご対面。 

仙厓さんの絵は見ているとクスッとしてしまいます。

 

 

 

今回の大発見は外壁のこの壁!「打ち込みタイル」工法により取り付けられたこのタイルは愛知県の常滑焼の窯で焼かれた特注品。壁に近寄るとクレームブリュレのようで美味しそう。

 

 

遠目に観ると釉薬の反射具合によって1枚1枚異なる表情を見せてくれます。

普段作品ばかりに目が行きがちだけどガイドマップや公式サイト

読んでいくとこんなところにも力を入れていたのだな~と新しい楽しみ方が広がりそうです。建築家の前川國男さんという名前も覚えましたぞ。

 

それとリニューアルで一番有難かったのはお手洗いが広く、

明るく綺麗になったことです!わ~い!

ミュージアムショップでは仙厓さんのトートバッグなども販売されています。

 

 

仙厓さんの展示は2019年12月1日(日)まで。

www.fukuoka-art-museum.jp

 

~おススメの一冊~

『仙厓の〇△□ 無法の禅画を楽しむ法』中山 喜一朗(著)
絵を通して博多での仙厓さんの暮らしぶりや人柄などが想像できる
とても読みやすい本です。美術館に展示されないような笑ってしまう下ネタ絵も!