ヨシトのたびかん

主に福岡。ときどき県外の美術館までの小さな旅や展覧会の感想など

不思議で怪しい?サーカス感たっぷり、福岡市美術館のヒグチユウコ展へ

12月に事前予約した時間に福岡市美術館の 『ヒグチユウコ展 Circus』へ行きました。
初日のせいかファンの方が多い気が。「東京の方はこうだったけど~」なんて言う声も聞こえてきます。

私のヒグチさん歴は、数年前に細かい描きこみのイラストに惹かれてホルベインコラボのクロッキー帳を購入したくらいの入り口レベル。

今回の展覧会はヒグチユウコさん自身初となる大規模個展として約20年の画業の中で描かれた500点を超える作品が公開されています。細部まで描きこまれた絵が多いのに量が半端ない!
そしてそれらがサーカスのテントの中に展示されているような、楽し気でちょっと怪しくて、次の部屋はどうなっているんだろう?とワクワクする仕掛けがたっぷりの会場になっていました。

 

 (会場の出入り口で撮影)

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会場内の写真は撮影不可ですが、一部展示室内のみ撮影スポットがあるのでスマホやカメラは鞄に入れておくのが良いです。
撮影スポットがある部屋ではヒグチさんが今回の展覧会チラシにも使われているイラスト《Circus》を描いている手元を撮影した映像が見られます。
「そこから描くんだ!」と驚くかも。

 

(以下2枚は撮影可能な展示室で撮影)

会場に原画が展示されていた絵本がありますね。

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前回の藤田展に比べたら若い方が多く、子供連れで熱心に見ている方もいて、家族でファンの方も多いんだろうなぁと感じました。
子供からするとなんとなく怖そうな絵なので私はこれがちょっと意外でした。

展示を全部見終わってみると、映画のポスターなどの仕事以外のご自身のイラストや絵本には、血みどろだったりするような残酷な表現はないようでした。
だから子供も安心して見られるのかな。

大人が入れない壁の下の方に空いた子供用の出入り口の穴があったり、子供の背丈で映像を見る場所があったり、主催者側にも子供の需要があることが分かってるんだと思いました。

子供の頃細かい絵の絵本をじっと見ていた覚えがあるので、ちょっと怖いけどなんか好き、みたいな感じで私が子供の頃にヒグチさんの本があったら読んで虜になっていたかもしれません。
可愛さと不思議さと怖さを人間っぽいキャラクターの設定でぐるっと包んでいるところが怖いけど親しみやすいのかもなと怖がりなりに感じた展覧会でした。

 

展覧会を見終わったところ(入場しないと買えない場所)にあるグッズショップで。
会場で気に入った絵本を買いました。ホルベインとのコラボのクロッキーブックと、サイズごとに柄の違うペン。使えるグッズはありがたいです

ガチャガチャなどもありましたよ~。

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 日時指定のチケットを事前に予約購入制で2021年2月7日まで開催中。

ヒグチユウコ展 CIRCUS | 福岡市美術館