ヨシトのたびかん

主に福岡。ときどき県外の美術館までの小さな旅や展覧会の感想など

濃縮4倍! 原宿 太田記念美術館「青のある暮らし 着物・器・雑貨」

旅行中、充電ケーブルを忘れたことに気が付いた私は原宿の100円ショップに向かいました。ダイソーのある竹下通りは初詣の時の神社の参道か、というくらい人で埋め尽くされています。
ダイソーに入るとあちらを見てもこちらを見ても外国人観光客の方たちばかり。価格が一定で安くてお土産になる商品がある、というのはきっと買いやすいんでしょう。私も外国に行ったらこういうお店に入りそうですもん。

飲み物も手に入れ体力を回復した私は、いったん表参道へ出てわき道に入り太田記念美術館を目指しました。細い路地に入ると今までの喧騒が嘘のようにひっそりとしています。 太田記念美術館は浮世絵で有名な美術館で一度行ってみたいと思っていたのです。ここが太田記念美術館!と感慨にふけりながらお茶を飲む私。

 

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1階と2階の壁際に沿ってぐるりと浮世絵が展示されていて室内はちょっと暗めで落ち着きます。地下には手ぬぐいなどを扱うかまわぬのショップがあります。美術館では夏らしい『青のある暮らし 着物・器・雑貨』が開催中でした。

 

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(カットされたスイカが山盛りなお皿!) 

 
1階は主に浴衣を着た女性たちの展示が。浴衣に青や藍色で大きく描かれた金魚や、カニ、ハマグリ、タコなども。展示数はそう多くはないのでじっくり見ていくと、それぞれの解説にさらりと知らないことが書いてあります。2階は器や雑貨が登場する浮世絵が多く展示されていました。

梨や栗、茄子、金柑を小さく切って水に浮かべて食べている浮世絵があるんですが、茄子は生でデザート感覚で食べていたのか気になるところです。
お猪口を鉢に浮かべて洗う浮世絵があり、別の絵でも同じようにお猪口が鉢に浮かんでいたり。あ、同じ時代なんだなって共通点を見つけてワクワクしました。

植物の絵と名前をたくさん並べた浮世絵も。こういうものからこの絵に描かれているのは○○という植物だ、と分かったりするのでしょうか。

15分くらいあればざっと見られる展示数ですが、解説をじっくり見ると1時間くらいあっという間でした。頭の中の江戸時代の暮らしのイメージが膨らむ展覧会でした。

 

館内の撮影は出来ませんが公式ツイッターの方で展覧会に出品されている作品の写真と一言解説をよく流してくれるので、フォローしていると楽しいです。美術館ではアイコンの虎小石のマスキングテープが買えますよ。

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