学生気分が味わえる? 文化学園服飾博物館 「世界の絣(かすり)」展
もう9月ですね!
この記事を書いている時に日付が変わってしまいました。トホホ。
まだまだ7月に行った展覧会のまとめを宿題のようにやっているヨシトです。
7月に行った文化学園服飾博物館。10時の開館前に着いたので貸し切り状態で
2階から1階とゆっくり見て回ることが出来ました。
2階には世界の絣、1階に日本の絣が展示されています。
絣というと日本が発祥なのかと思っていたら、
インドで古くからおこなわれていた染色技法で、内陸・海洋ルートで世界各地に
広まったと考えられているそう。
経糸(たていと)に染めを施す経絣(たてがすり)、緯糸(よこいと)に染めを施す
緯絣(よこがすり)両方向の糸に染めを施す経緯絣(たてよこがすり)。
一番わかりやすいのは織物の経方向にかすれたような模様がある経絣で、
緯や経緯絣になると柄も複雑でただただデザインのすごさや模様の美しさに
模様がかすれているかどうかは気にならなくなってしまいます。
驚いたのはドレスの布地に絣が使われていたこと。
柄がすっかり洋風なので言われるまで分からないのですが、近寄ってみると
模様の端がかすれていて、たしかに絣だと分かるんです。
絣というと紺色っぽいイメージだったので、世界の絣の色を見ると
イメージが変わるかもしれません。東南アジアは赤系の色が多い気がします。
1階では手間のかかる絣をもっと安価にと、マンガン染めで絣のように表したものもありました。子供用にはニコニコ絣といって子供向けの柄の着物も。
図録には載っていなかったので行かれる方はじっくり見てみるとよいかもしれません。