ヨシトのたびかん

主に福岡。ときどき県外の美術館までの小さな旅や展覧会の感想など

ひたすらあつ森をしています

今年は新型コロナウィルスの影響もあり家に居る機会が多くなり、いつもに増してゲームをしている時間が長くなっているヨシトです。皆様はいかがお過ごしでしょうか?

今年プレイしたゲームを振り返ると、

『ゼルダの伝説 夢をみる島』(Switch版)

元々は過去にゲームボーイソフトとして発売されたものをリメイクした作品。『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』よりも回復がシビアなためボスで苦戦しました。

『ペルソナ5スクランブル ザ ファントムストライカーズ』

ペルソナ5の続編。5をプレイした後にプレイするのをお勧めします。無双っぽいアクションメインのゲームかと思いきや、物語部分の分量もしっかりあり、アクション満載のRPGという感じです。5を踏まえた物語になっていて、みんなの成長が見られるのも良かった。ペルソナはヨシツネまで作成したものの2周目は秒でやられてしまい、そっと次のゲームへ向かいました。

『ファイナルファンタジーⅦリメイク』(第1作目)(PS4)

FF7を知ってはいたもののプレイしていない私にとっては初めての7。映像が綺麗で、ムービーとゲームの途切れ目がほぼなく、画面の切り替わりがスムーズでゲームの世界に浸れます。属性魔法と防御、回避が冒険のカギかもしれません。完結まで何作になるかまだ分からないようですが、2作目が出たら購入は決定です。フルボイス万歳。

『あつまれどうぶつの森』(Switch)

『世界のアソビ大全51』(Switch)

という流れで、一番遊んでいる時間が長いのは、あつ森でした。

(もう200時間は超えている……!)

スマホ版のどうぶつの森ポケットキャンプは、あまり続かなかったのですが、あつ森はSwitchで出来るため色んな事が出来るので島の大改造とそのための金策に駆けずり回る毎日を過ごしています。社会人の休日の過ごし方としてこれで良いのかと自問自答しつつ、まあいいかと流されています。

ツイッターではあつ森写真をアップしているのでよろしかったらご覧になってみてください。では~!

 

気になる展覧会『ルート・ブリュック 蝶の軌跡』岐阜県現代陶芸美術館

2020年の8月16日まで岐阜県の現代陶芸美術館で開催中の『ルート・ブリュック 蝶の軌跡』展。

rutbryk.jp

 

フィンランドのアーティスト、ルート・ブリュックは名窯アラビア社のセラミックアーティストとして、また、テーブルウェアやテキスタイルのデザイナーとしても世界的に活躍した方だそう。

福岡にも巡回する予定でしたが新型コロナウイルスの影響で中止となりまして、残念、無念なのですが、岐阜の会期が延長になったので行ける方もいらっしゃるかも。

セラミックパークMINO内の岐阜県現代陶芸美術館は北九州市立美術館と同じ建築家の磯崎新氏。

多治見駅からバスで15分、バス停から徒歩15分のため行くまでが遠いかな~という気がしますが山の中なので景色が良さそうです。

今のところは電話にての事前予約制ということで、電話が大変苦手な私としてはネット予約にならないかなぁ、なんて甘えたことを考えてしまいます。(色々お金もかかるだろうから無理だろうなぁ)

展覧会に行けない方向けの企画なども用意されているようなので、ツイッターやサイトの更新をチェックしてみるのも良いかもしれません。

ブログ内の写真が表示されないぞ

いつも通り仕事しているものの、例年より体重の増加が激しいヨシトです。


はてなブログに写真をアップする時Googleフォトを愛用している私ですが、現在使えなくなっていますね。
Googleフォト経由でアップした過去のブログ記事の写真も軒並み見られないという悲しい状況になっていて、ブログに来た方をびっくりさせているのではないかと思います。
これから書く分は、はてなブログ自体の写真のサービスを使うのもいいかもしれませんが、Googleフォトに比べると手順が面倒なので出来るだけ早く復旧するといいなぁと思います。

 

staff.hatenablog.com

念願の山口県立美術館『ハマスホイとデンマーク絵画』展へ

山口県立美術館の公式サイトで、県外にお住いの皆さまへのお願いが

「都道府県域をまたいだ不要不急の移動は控え」から

「5月21日以降に緊急事態宣言が解除された8都道府県(大阪府、京都府、兵庫県、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、北海道)および北九州市からの、県有施設へのご来場については、自粛をお願いしております」に変わっているのを見て、6月の平日に数か月ぶりに遠出をしました。6月になったら状況が変わるのではと毎日サイトを見ていた甲斐がありました。

免罪符を持っているんだぞと、わざわざ書かねば非難されそうでこんな始まり方になりました、久々のお出かけ。ヨシトさんって北九州市民ではないのね、とプライバシーを覗かれるようでもあり、いつものように展覧会に行くだけなのに当たり前に享受できていたことが当たり前ではないのだなと、しみじみしながら新幹線と列車を乗り継ぎ、山口駅へ向かいました。

 

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山口駅へ向かう車窓

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美術館に続く道

 

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12時半前に美術館前に到着。 整理券をもらうと30分後に集合のチケットでした。 何時からの回が見たい、などは選べません。5分前に美術館前に集合とのことで、近くのベンチで買ってきたパンを食べました。

久しぶりに外でのランチ! 風が気持ちよい。

3つ目のパンをかじり始めたころ、目の前に鳩が。静かにこちらを見ています。すごい圧力。自分が感染していたらいけないのでパンはあげれないんだよ、と心の中で思うも伝わらず。鳩の動向を気にしながらパンを完食し、美術館前へ戻ります。

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13時少し前に美術館前へ。

・整理券と問診票&連絡先記入用紙のチェック
・同じ入館時間の15人が検温へ進みます。(立って待つ)
・検温後、チケット購入、建物の外の日陰の用意された椅子で座って少しまつ。時間帯が記された入館証(この回は緑色)が配布される。
・ロビーの中に入り、椅子に座って観覧方法の案内を聞く。 (トイレやコインロッカーの利用はこの間に)
・展覧会の会場前へ移動。整理券に書かれた番号がふってある椅子に座る。
・整理券の番号順に入場。組ごとに同じ時間に展示室を移動するという流れでした。

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山口県立美術館の会場は三つの大きな展示室に分かれています。 展示室間の移動は自由に出来ませんが、それぞれの展示室の中は時間内であれば好きなように見ることができます。 見終わったら休憩できるスペースがあり、そこで移動開始時間が来るのを待つこともできます。
自分の組(緑)の次の展示室への移動開始時間前になると、スタッフの方が緑のプレートを持って移動を促す仕組みです。

 

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それぞれの展示室での滞在時間は短いのかと思いきや、 大きな作品が比較的多いのでキャプションを全部読んでも10分ずつ余るくらい鑑賞には余裕がありました。 一点一点じっくりと見たい方にはギリギリかもしれませんが。

前の組や後の組の方と重なる時間帯もありますが、1つの展示室にいっぺんに入れる人数が決まっているので人垣ができるほどではなく見やすかったです。

外の気温と館内の気温差には要注意。 館内は21度くらい。 パーカーを持ってきて正解でした。

山口県立美術館の素敵なところは展示室を見渡せる大きなスロープで、1階の展示室①と2階の展示室② をつなぐ緩やかな坂を移動しながら、先ほど観てきた絵をいっぺんに見渡すことができるのが楽しいところです。

日頃見ることがないデンマーク絵画で、気になったのはピーザ・スィヴェリーン・クロイアの《スケ―イン南海岸の夏の夕べ》。

青い海、白い砂浜の上に白いドレスの二人が背を向けて並んで歩いています。会場ではこの絵の一部が垂れ幕にして飾られていて、布の透け感も相まって素敵でした。

 

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ハマスホイの絵で気に入ったのは《寝室》と《カード・テーブルと鉢植えのある室内、ブレズゲーゼ25番地》。 
同じものばかり購入してしまったのはご愛敬。だってぜんぶ違うんだもん。

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ヴィルヘルム・ハマスホイ《寝室》1896年

 

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ヴィルヘルム・ハマスホイ

《カード・テーブルと鉢植えのある室内、ブレズゲーゼ25番地》1910-11年

 

館内のロビーで展覧会の案内をしていたのは、この展覧会の企画者であり山口県立美術館の学芸員の萬屋さんでした。(名札の見間違いでなければ)。

ハマスホイ展を山口で開催して下さってありがとうございます!と言いたかったけど、言うタイミングもなく次の待合スペースへ。

萬屋さんだけに限らず、展覧会に関わる美術館のスタッフの方たちのおかげで展覧会を楽しむことができました。入館証や各所の消毒、鑑賞者の誘導の手間を考えると、ありがたいやら申し訳ないやらですが、観ることができてとても感謝しています。

展覧会が開催されて物理的に行くことが可能でも自粛で行けないことがこれからもあって、そのたびに悔しい思いをすることもきっとまたあるかと思います。
県や国をまたいで、自分の楽しみのための移動と体験がどんなジャンルでもできる後ろめたさのない日常が早く戻ってくるのを強く願います。

 

yma-hammershoei.com

 

↑整理券配布情報のツイッターも上記のサイトから見られます。

問診票・連絡先記入用紙の印刷なども上記サイトに案内があります。

 

山口県立美術館、延期中のハマスホイ展の開幕決定!

山口県立美術館で開催が延期されていたハマスホイ展がいよいよ2020年5月26日(火)から6月7日(日)まで開催されます。詳細は明日5月21日から。

https://www.yma-web.jp/

20日の今日、サイトを見ていると悲しくなる文章を発見。
『県域をまたいでのご来館についても自粛を強くお願いします』
『当日配布の整理券により入場開始時間を指定し、鑑賞時間も制限いたします』
『入場まで長時間を要すること、場合によってはご入館できない場合がございます』

福岡の私は今現在は断念するしかなさそうです。県内にお住まいの方にとってもかなり制限のありそうな鑑賞になりそうですが、美術館でクラスター発生などになったら今後の美術館の存続にも影響が出るでしょうから慎重にならざるを得ないのでしょう。

しかし、隣県で見たい展覧会が見られるのに行けないなんて辛すぎます。会期延長は無理だとしても、せめて6月から入場制限付きでいいので県外の人にもチャンスがあるといいなぁ。

 

 

展覧会のグッズとカタログが買えちゃう、美術手帖のサイトでお買い物

普段、現代アート・絵画の販売を行なっている美術手帖のOILというサイトがあるのですが、現在展覧会の図録やグッズの販売も行っています。

oil-catalogues.bijutsutecho.com

展覧会の図録は本屋さんには並びませんし、購入できるとしても一つの美術館から図録を取り寄せるというやり取りを複数回しなくてはいけないので二冊以上図録を購入する予定があれば覗いてみると良いかもしれません。

すべての展覧会の図録があるわけではないのですが、ハマスホイ、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展、ピーター・ドイグ展など今年気になる展覧会の図録が揃っていました。

五月の頭に頼んでいた図録が届いたらお披露目したいと思います。

 

ハマスホイとデンマーク絵画展、グッズのオンラインストアがオープンしてますぞ

グレーの表情が豊かな室内の絵画で私の中でも人気急上昇中のハマスホイのグッズ通販が始まっています。2020年5月10日(日)まで、こちらのサイトで受付中です。

ハマスホイとデンマーク絵画 特設オンラインミュージアムショップ

 

今頼むと届くのは5月25日以降になるようです。グレイッシュな色味やリトアニアのリネンを使った鍋つかみなど、オンラインのミュージアムショップを見ているだけでもテンションが上がります。麻100%の缶バッジやペーパーホルダーなど手触りが気になるグッズが目白押しで、マグネットのところなどグッズの説明文が面白いのでついついサイトに長居してしまい色々カートに入れてしまいました。

東京展の開催時は通販がなかったので、会場に行けなかったり、買い損ねた方もきっとたくさんいらっしゃるのでしょう。人気のマグカップは通販分はもう売り切れだそうです。

山口県立美術館でのハマスホイの展覧会が開催されるかは5月6日時点ではまだ不明です。いざ開幕となってもなかなか行けない可能性もあるので、興味のある方はまずサイトだけでも覗いてみると良いかもしれません。

 

春の気になる展覧会・京都

開催されるかどうか分かりませんがあることだけでも知っておきたいし、知っていたらワクワクできるかもしれないし、という展覧会情報を4つピックアップしてみました。

 

美術館「えき」KYOTO
『ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター』
2020.4.11~5.10(予定)

東京の方の展覧会を観た方の感想がどれも良かったので気になっています。
街を歩く人をサッと切り取ったような写真がどれも絵になるのは、服や小物の色がアクセントになっているからでしょうか。

kyoto.wjr-isetan.co.jp

 

細見美術館
『飄々表具ー杉本博司の表具表現世界ー』
2020.4.4~6.21(予定)前期・後期あり。

杉本さんの作品は昨年湯布院で『海景』のシリーズの作品だけを見たにわかファンですが、にわかだからこそもっと知りたいわけで興味津々であります。杉本さんの写真を掛軸や屏風、額に入れて飾ったり、細見コレクションと作品の競演があったりと細見美術館だからできることが見られそうな展覧会。

www.emuseum.or.jp

 

京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ

『杉本博司 瑠璃の浄土』

2020.4.4~6.14(予定)

京都市美術館が京都市京セラ美術館として3月21日にリニューアルオープンに合わせての目玉の展覧会。新たに制作された大判写真や世界初公開の大判カラー作品のシリーズなども展示。細見美術館とハシゴしたい展覧会です。

kyotocity-kyocera.museum

 

 

清水三年坂美術館

『明治の美術染色』

2020.4.4~5.31

http://sannenzaka-museum.co.jp/exhibition/

 

特殊切手『美術の世界シリーズ 第1集 ー青の世界ー』で並河靖之さんの七宝の作品に惹かれて検索してみたらこちらの美術館の所蔵だそうで、こちらの展覧会には出品されなさそうですが、きっと私のツボをついてくる作品が他にもあるに違いないと謎の確信のもとに行きたい美術館です。美術染色という聞きなれない名前の作品たちとの出会いも面白そうです。

 

早くいつも通り展覧会に行けるようになりますように。

 

気になる展覧会『山口県立美術館 ハマスホイとデンマーク絵画』

お久しぶりです。ヨシトです。

新型コロナウイルスの感染の予防と拡大防止のため色んな美術館が休館となり、3月に行こうと思っていた展覧会が軒並み行けなくなってしまい「なぜ早く行っておかなかったのだ~!わたしのバカバカ最悪だよ~!」と後悔の日々を送っておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

これから楽しみにしている展覧会も無事開催されるのか気をもんでいますが、心配してもどうにもならないわけで、手洗いうがいを徹底しつつ、いつも通りの毎日を過ごし、事態の終息を待つしかないのかなと思っております。

今年気になる展覧会と言えば「ハマスホイとデンマーク絵画」展を上げる方も多いと思いますが、なんと西日本でも山口県立美術館で見られるのです。静かな室内の風景、グレーの色彩。全く知らない画家で、デンマーク絵画というものもピンとこないので、どんな出会いがあるのかワクワクしています。

東京会場の展覧会の感想などを見ているとグッズにも力が入っているようで、お土産も楽しみです。

yma-hammershoei.com

 

こちらはチラシへのリンクです。

https://www.yma-web.jp/news/df876becdaa8a8ac1b3d9a5c885b4f04.pdf

 

無事に開催されるといいなぁ。 

 

 

どちらも良さそうでどちらを買おうか迷っています。

2020年の展覧会の企画・監修をされた方のハマスホイの画集↓

2008年のハマスホイ展の企画をした方のハマスホイの本。↓(後日こちらを注文してみました)

気になる画家が見つかるかも?『ルネ・ユイグのまなざし フランス絵画の精華』九州国立博物館

2月下旬の土曜の夕方、夜間開館の日に『フランス絵画の精華』展に行ってきました。なかなか17時過ぎに行くことがなく、空いているだろうと思ったら意外と人が多くて驚きました。自分と同じようにコロナウイルスの影響で人が少ない時間帯に行こうと思った人が多いのかなとも思いましたが、土曜の夜なので普段から展覧会を観た後に皆で夕飯に行く方も多いのかもしれません。

3月5日現在、九州国立博物館は3月16日(月)まで臨時休館となっていますので、行かれる方は公式サイトの最新情報を見てから展覧会に行くのが良さそうです。

九州国立博物館:トップページ

 

それでは通常通りの開館に備えて、今回の展覧会はどんなものか公式の動画を見てみましょう~! 


特別展「フランス絵画の精華」大様式の形成と変容

 

展覧会のチラシより引用

”17世紀の古典主義から18世紀のロココ、19世紀の新古典主義、ロマン主義を経て、印象派誕生前夜にいたるまでの壮大なフランス絵画の流れを69点の油彩画、17点の素描によってたどります。本展は、フランスの美術史家の故ルネ・ユイグ氏へのオマージュをこめて開催いたします。”

 

今回は46名もの画家の作品が展示されている展覧会なので、フランス絵画の流れを感じながら自分にピンとくる絵や画家と出会えたらラッキー!くらいな気持ちで見ると身構えなくて良さそうです。

最近買った秋田麻早子著『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』をちょうど読んでいたので絵を見る技術を試したい気まんまんな私。さすがに全部は集中して見ることはできませんでしたが最初の方に飾られている古典主義の作品は本に書いてあるようなことが絵から読み取れてとても面白かったです。明暗の差があるところや、リーディングライン(重要な箇所に向けて目を誘導する線)はどこにあるんだろう、誰が主役なんだろうとか、にわか探偵気分で絵を見てみました。

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二コラ・プッサン《コリオラヌスに哀訴する妻と母》1652-1653年頃

こちらのプッサンの絵を見ると、左の人物が明るく、人物の視線や身振り手振りで見ている人の目線が左の人物に行くようにちゃんと考えられて描かれているんだなというのが分かります。 右の中心人物にも目線が行くよう中央の屈んでいる人たちの視線が彼に集められているのも分かりますね。話自体も分かるとさらに絵が味わえそうですが、絵の中の技術が分かるだけでもいつもよりちょっと楽しくなります。

 

私はいつも展覧会を観る際に3点持って帰るとしたら何の絵が良いかと考えるので3点選んでみたいと思います。まずは青と黄色が印象的な絵。

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フィリップ・ド・シャンパーニュ《キリストとサマリヤの女》1648年

2枚目に持って帰るなら、右の大きな絵、ユベール・ロベール『スフィンクス橋の眺め』(1767)でしょうか。廃墟をテーマに描いた絵で、大きな橋の下から見える風景や人々の暮らしぶりが見ていてワクワクします。物語が詰まっていそうです。

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大きな画像と解説はこの絵を所蔵している東京富士美術館のサイトで見れます。

www.fujibi.or.jp

 

そして3枚目は右から2番目の白い服を着た女性の絵。
フランソワ=アンリ・ミュラール《女の肖像》(1810)
ショールの布の質感や色の鮮やかさが白いドレスに映えている作品でした。

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 こちらも東京富士美術館から借りて展示されているので、サイトに大きな画像と解説があります↓  www.fujibi.or.jp

 

 臨時休館が終わるころには寒さも和らいでくるでしょうから、春のお散歩がてら太宰府に行くのもいいかもしれません。ご覧になった方が気になる画家に出会えますように。

こちらの記事は九州国立博物館のぶろぐるぽに参加しています。写真はぶろぐるぽに参加すると提供されるため、ブログを持っている方はぜひ展覧会の感想などを書いてみるといいかも。(展覧会のチケットが当たったりしますよ!)

 

 

この展覧会の絵が載っているわけではありませんが、
読んで行くと絵を見るのが楽しくなるかもしれません。