初めての民博へ
11月上旬、平日に行った展覧会で、書くのが遅くて会期が終了しておりますが初めて行った国立民族学博物館なので写真と記録だけでも!
(ツイッターの方では会期中になんとか紹介できたのでヨシとします)。
新大阪から千里中央でモノレールに乗り換えて万博記念公園駅で降りると、こんな感じの風景が広がっています。(新大阪からはだいたい30分ほどです)。
《対決!》
この大きな観覧車のふもとにはショッピングモールや水族館があり、家族連れがのんびりと過ごしていました。コロナ禍でなかったら平日でももっとお客さんでにぎわっているんだろうなぁ。
《観覧車から見た万博記念公園》
太陽の塔の後ろ、左側にある建物が国立民族学博物館です。
右側に円柱のようなものがある方が特別展の会場で、奥の方が常設展の建物。
公園の中や博物館の常設展はたくさんの中学生の社会科見学の姿を目にしました。
マスクにジャージ姿で広い公園の中をクラスの子たちと元気に動き回っている風景は、いつも通りではないんだけど、いつものような過ごし方が少しは出来ているのかなぁなどと思いました。
「万博記念公園駅」から徒歩15分。
おおげさな~!と思ったけれど公園内を突っ切るように歩くので結構歩きます。
公園の中央口で国立民族学博物館の特別展『先住民の宝』展のチケットを購入。
このチケットで常設展も見られました。880円。
《オラン・アスリの彫像》
特別展の展示は1階と2階に分かれていました。
1階に
アボリジニ (オーストラリア)
オラン・アスリ (マレーシア)
タオ(台湾)
アーディバーシー (ネパール)
マヤ(グアテマラ)
サン、ソマリ(アフリカ)
北西海岸先住民(カナダ)
サーミ(北欧)
2階に
アイヌ(日本)という展示でした。
アイヌの展示は野田サトルさんの漫画『ゴールデンカムイ』のデジタル原画(デジタル原画とは?って感じですが、紙に印刷された原稿サイズの漫画の一ページでした)と共に、作品に出てくる展示物が並んでいて、物と文章だけでは分からない使い方やシチュエーションが漫画で分かりやすく知ることができて面白かったです。
缶ぽっくり(缶下駄)の缶の部分が貝で出来た貝下駄などもありました。
ちゃんと漫画に描かれているのがすごい。
1階は、それぞれの民族の歴史や今置かれている状況を説明するパネルと展示品があり、現代に生きる人々の暮らしも分かるようになっているのが興味深く感じました。アボリジニのところで樹皮に描かれた絵の横に、シルクスクリーンの同じような絵が並べてあったり。
私が中でも気に入ったのはグアテマラのマヤのスペースの壁一面に展示されていたウイピルという女性用衣服でした。(写真を撮りたかった!)
貫頭衣といって頭からスポット被るタイプの服で、ブラウスのような薄さと丈に近いものが多く展示されていました。
(ウイピルと言っても長いものや厚手のものもあるようです)
色数の少ないものもあるのですが、服によっては肩や襟周りにほどこされた色鮮やかな刺繍がなんとも華やかで、これが全部手作業なのか~!と観る人をあんぐりさせてしまうこと間違いなしでした。
そんな刺繍が美しいウイピルもファストファッション化が進み、現代では刺繍ではなくプリントで表現したウイピルも出てきてデザインの権利を守る運動なども行われているのだそうです。安く可愛いものが手に入るのは嬉しいけど、刺繍の立体的な美しさや、ボリューム感みたいなものはないので何とかこの伝統が守られるといいなぁ。
特別展のミュージアムショップではウイピルも置かれていたのですが3万~、5万~と値札がついていたのでそっと戻しました。
特別展の写真は撮影不可ですが、公式サイトの紹介動画から展示の様子が分かります。
常設展は思ったより広すぎて、物も多いので迷子になりかけました。 撮影もほぼ可能。
思ったより大きい、太陽の塔。
ちょこん。
あまり見ることがない裏側。中に入る時間がなかったのでまた今度!