国立国際美術館『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』で再会
イタリア・オランダ・イギリス、スペイン、フランス。ロンドン・ナショナル・ギャラリーに集まった色々な作品たち。
『知らない人しか居ないんだけど!どうしましょ』と思いながら観て回っていたら、大塚国際美術館で見たトマス・ゲインズバラの絵があってちょっとほっとしました。
トマスって誰?って感じなのですが、私が大塚国際美術館で初めて出会ったトマスさんの2枚の絵は「トマスさん、モフモフが好きですよね!」という犬の毛並みや可愛らしさが出ている絵で、きっとこれがこの方の得意分野なんだろうな~と思っていたのです。
そして今回のロンドン・ナショナル・ギャラリー展では毛皮を身に着けた女性の肖像画《シドンズ婦人》(1785年)や、水飲み場で水を飲む牛やヤギたちの姿を描いた《水飲み場》(1777年以前)がありました。やはりモフモフ。動物の毛並みの再現に並々ならぬこだわりを感じます。
ゴッホの《ひまわり》は最後の部屋にあり、この絵を堪能するための解説などもしっかり書いてあってとても分かりやすかったです。
ゴッホのひまわり7作品の中の4番目にあたるひまわりでゴーギャンのために描いた絵なのだそうです。背景も主役のひまわりも黄色で、花瓶の一番膨らむ胴の部分と底の部分、テーブルのラインに青が使われていてそれがアクセントになっています。
(撮影できるのはこのパネルのみ)
【これから行かれる方へ】
・コインロッカーのために100円玉を用意しておこう
(小銭がないため、ショップで展覧会と関係のないグッズを買うミッションが発生しました。でも可愛いので満足!)
・コートやジャケットだけを預けるなら地下1階にクロークもある(11月現在)
・事前に入館時間が指定されたチケットを購入。予約した時間になってからしか建物に入れないので予約時間ちょうどに行くか10分くらい過ぎていくのが待たなくてちょうど良いかも。
・入る時間に指定があるだけで、出る時間はとくに何も言われませんでした。大きな絵が多いのでわりと見やすく、よほど熱心に見なければ1時間くらいで観られる量かと思います。
国立国際美術館
こんなふうな章立てでした。
Ⅰイタリア・ルネサンス絵画の収集
Ⅱオランダ絵画の黄金時代
Ⅲヴァンダイクとイギリス肖像画
Ⅳグランド・ツアー
Ⅴスペイン絵画の発見
Ⅵ風景画とピクチャレスク
Ⅶイギリスにおけるフランス近代美術受容
この後、地下2階のコレクション展『コレクション2 米・仏・独・英の現代美術を中心に』を観ました。展示作品リストの解説を読むと国別を基本にした現代美術の所蔵作品展は国内の美術館では過去にほとんど例がないそう。ナショナル・ギャラリー展とは違う国の作品や新しい時代の作品がたくさん観られるのでこちらもお勧めです。