瀬戸内国際芸術祭2019 夏の島旅 2日目 【豊島行き当たりばったり編】ワンルーム洞くつ、豊島美術館へ
(ここに来るまでに色々あったのですがここからでも読めます)
島旅ドキドキトラップその3:豊島美術館には入場制限がある
敷地の入り口にスタッフの方がいて次の時間帯に入れる整理券を配っています。
私がもらったのはなんと1時間後!
1時間も外で待つのか、それともここから徒歩で15分の唐櫃浜へ向かうのか。
悩みました。唐櫃浜に行くだけで往復30分、展示があるところに行こうとするとさらに15分。そして美術館の敷地の入り口で唐櫃浜の展示が故障で入れないことが判明。
最初のバスに乗れなくて良かったと思い直して美術館の周りでのんびりすることにしました。
美術館の周りは棚田の散策ルートがあり、ウロウロすることができます。
写真右上の白い建物が豊島美術館で、穴が開いている建物がメインの建物、その左横のドーム状の建物がミュージアムショップ兼カフェスペースで、一番手前の白いところは入場待ちの人のためのテントです。スマホの限界で望遠がこれ以上きかなくて見えないですね。なんとなく感じてください。ドンシンク、フィール。
外観は撮影可能ですが、メインの建物「母型」の内部の写真は撮れません。
行ってみて驚くのが一番かなぁと思うのですが
ネタバレOKな方はずんずん下にスクロールして下さい。
指定の時間に入り口に行き、チケットを購入し、敷地内をぐるっと歩いて
美術館のメインの建物へ。入る前に靴を脱ぎ、スマホやカメラはしまいます。
細い通路を抜け、目の前にパッと広がるのは
学校の体育館のような広さのワンルーム洞窟。
白い洞窟内には50人以上は人が居るのではないでしょうか。
寝転ぶ人、立ち尽くす人、天井に開いた穴の先に見える木や空を見上げる人。
人の多さよりも空間が広いため、息苦しさは感じません。
床や壁はザラザラすぎずツルツルすぎずの白っぽいグレーのコンクリート。
ところどころに1cmあるかないかの小さな穴が開いています。
じっと見ているとそこから水がチョロチョロと湧き出てきます。
玉のようになってそのままとどまるものや、
別の穴から湧いてきた水と合流して糸のような細い川になるものも。
あるかないか分からぬような微細な傾斜に従って
緩やかに水の流れが移動するのを見ていると時間が経つのを忘れてしまいます。
せっかくなので周りの人のまねをしてゴロンとあお向けになってボーっと
してみました。ちなみに美術館の床に寝るのは初めてです。
風で木の葉や枝が擦れる音、人のささやく声、セミの鳴き声。
名前も知らない人と空間と時間を共有すること、今日この日のこの時間の私たち。
自分を含め、みんなが作品の一部のような気がしてきます。
ここでしか味わえないものを求めてみんなやって来るんだろうなぁ。
このままずっとゴロゴロしていたい気持ちを抑えて、
ミュージアムショップでお土産を買って美術館をでました。
豊島の旅はもう少し続きます。
瀬戸内国際芸術祭2019期間中はオンラインチケットが販売されています。
時間に余裕をもって行くのが良さそうです。