初夏の久留米市美術館で『ラファエル前派の軌跡』展を観てきました
お久しぶりです。
行ってからだいぶ日が経ってしまいましたが久留米市美術館の『ラファエル前派の軌跡』展に行って参りました。
上の写真の右手にある建物の入り口にあるスモークツリー。まさに煙!
今回もチラシが豪華です!モリスの壁紙の展示の時のようにしっかり厚みのある紙。気合を感じます。
副題が「ターナー、ラスキンからロセッティ、バーン=ジョーンズ、モリスまで」
ということで英国19世紀の絵画の流れが分かる展覧会となっていました。
ラファエロ前派というと看板にも使われていたロセッティが有名ですが、
ロセッティよりもラスキンやバーン=ジョーンズの作品数が多く、印象に残りました。
批評家として有名なラスキンですが、素描を見ていると絵もとても上手なのが分かります。
これだけ描ける人に何か言われたら画家も「そうだなぁ」と素直に認めるんじゃないでしょうか。
ラスキンの素描がこんなにたくさん観られる機会はなかなかなさそう。
ラファエル前派とはなんぞや、という話なんですが、
ラファエルは15~16世紀に活躍したラファエロのことでルネサンス様式の完成者と言われています。完璧な遠近法、左右対称の構図など、ラスキンたちの生きる19世紀まで美の様式として規範になっていたラファエロ以前の時代に立ち返り、芸術により自由な表現を求めようとしたのだそう。
ロセッティの看板を見ていると、ヴィーナスという題材だけど
神様よりも人間に近い表情をしているなぁと思ったりして。
気になってきたら
久留米市美術館の公式サイトへ。
次回の「タータン 伝統と革新のデザイン」展もとても気になります。
関東の方で行われていた展覧会の巡回でしょうか。
ミュージアムショップには早速書籍が置いてありました。
噴水が涼し気!