終わってしまいましたが、光彩の巧み展
もう終わってしまいましたが、11月に五島美術館の『光彩の巧みー瑠璃・玻璃・七宝ー』展に行って参りました。
鏨の華展を見終えた後、食事も摂らずに上野毛駅へ。
閑静な住宅街を歩いていくと、五島美術館が見えてきます。
鏨の華展同様、キラキラ光る物や小さな物に技術が詰まったものが好きな方には
ぜひお勧めしたい展覧会でした。
館内に入るとまずは細見美術館所蔵の「龍文七宝大香炉」がお出迎え。
大人が大きく両手を広げて抱きついたとしても、反対側まで届かないような
大きな香炉が二つ置いてありました。赤や青、黄色や緑以外にピンクの龍もいて
戦隊ものを想像させます。
そして展示室へ入ると伝運慶とされる立派な愛染明王像が!
前菜からフルスロットルです。
美術館の庭にある茶室でお茶会が催されていたせいか、
和服姿の女性が展示室に溢れていて会場がとても華やかでした。
水差しや盆にカラフルな色遣いなのに落ち着いて見える動植物の模様が施されて
おり、どれも同じものがないので一つ一つじっくり見て回ります。
「蔦菊文七宝蓋鉄銚子」は
鉄製の銚子の蓋にだけ七宝の装飾が施されている品物。
鉄の渋さと蓋の模様の可愛さのギャップが良くて、現代でも売れそうです。
平田春寛の「雪華文七宝鐔」は雪の結晶の模様と背景のオレンジ色の色合いが何とも
可愛い鐔でした。
第二室には有線七宝の制作の工程見本があり、見ごたえがありました。
お庭も紅葉がきれいでした。
七宝は面白かったのでまた機会があれば展示を見たいなぁ。