ヨシトのたびかん

主に福岡。ときどき県外の美術館までの小さな旅や展覧会の感想など

中が見えない箱に手を突っ込むような 『塩田千春展 魂がふるえる』 森美術館

ほとんど知らない方なので、中が見えない箱に手を突っ込むような

ドキドキする展覧会でした。

20年にわたる活動を体験できるなかなかない機会だと思うので興味がわいたら、ぜひ。

 

塩田さんの作品を初めて見たのは昨年8月の新潟での芸術祭でした。

倉庫の中に吊るされたたくさんの白い船が印象的でした。

監視員の方のお話だと、東京からこれを目当てに訪れた方も多かったのだとか。

tabikan.hatenablog.com

 

森美術館の塩田千春展は、ほとんどのエリアが撮影可能です。

塩田さんの作品は新潟の白と黒の印象しかなかったので赤い糸が画面に

広がるネット上の写真を見て、行くのにしり込みしていました。

入るのに勇気がいりましたが実際入ってみるとみんな楽しそうに記念撮影しています。

怖がってたのは私だけ?

 

《不確かな旅》

 

森タワー53階の眺めと共に。

近寄って見ると案外可愛い。

 

《静けさの中で》

《時空の反射》

 

《内と外》

《集積ー目的地を求めて》カタカタとトランクが揺れています。

 

血管だったり窓だったり、境界線を意識するような作品が多い気がしました。

古い物ってどことなく怖いイメージがあるのですが、

観ていくうちに怖さや不気味さのための演出でそれらを使っているわけではないのが分かってゆっくり見られるようになりました。

 

撮影は出来ないのですが塩田さんが担当した舞台美術の映像が流れる展示もあり

ました。面白そうでした。

塩田千春展 魂がふるえる森美術館(2019.10.27まで)

 

入口の所の 《どこへ向かって》を真下から。

 

銀座のGINZA SIXでは《6つの船》という作品が展示されています。

(2019.10.27まで展示予定)