不思議なかたち。多治見市モザイクタイルミュージアムへ
多治見駅からバスで約17分。街を出て郊外へ。
民家と民家の間スレスレの細い道を抜け進むとパッと開けた場所に出る。
バス停から降りてすぐの建物を見上げると
写真や想像以上に大きい建物に思わずフフフと笑い声がもれた。
すり鉢状の芝生の底にタイルの原料を掘り出す粘土山をイメージした
4階建ての建物が今回の目的地「多治見市モザイクタイルミュージアム」。
1階の受付で入館料の300円を払って、まずは4階へ向かいます。
4階に入った瞬間、白い壁と窓からの明るい光で「うわぁ」っと驚く。
床から高い天井まで貼られた白いタイルの空間はまさに町の銭湯!
洗面所やお風呂、台所など、タイルが使われていた当初の姿で丸っと展示してあります。
大きな窓の下にあるモザイクタイルで出来た作品はインスタ映えスポット。
3階は多治見のモザイクタイルの歴史が分かる展示。
製造工程の映像が見られるコーナーも。
特に面白かったのが施工業者さん向けのタイルの見本のコーナー。
家などに使われているタイルを見ることはあるけど、なかなか見本を見る機会なんて
ないからワクワクします。
“磁器質デザインタイルです 壁用にもどうぞ!”
“㎡=8.5枚で、施工も早く“グーン”と経済的です”
と書いてあって、知らない世界に胸がときめきます。
4階から降りてきた若い子たちが楽しそうに観ていく中、
のんびり写真を撮っているとスタッフの方しかいない!
という状態を繰り返しつつ、奥へ進みます。
心なしかスタッフさんの目が優しい気が。
ぜんぶ昭和頃でしょうか。
こんな可愛い柄が作られていたのか~!とテンションが上がります。
そしてさらに奥に進むと特別展の『guse ars exhibition -PATTERN SEED-
グセアルス展 「パターン・シード」~漂う未来模様~』の展示が開催中。
(2019.5.12まで)
地元の川で拾った陶磁器片(種子 シード)を元に、新しい模様(パターン)を作る。
新しい模様のタイルを作ってそれをまた割って
かけらに戻すという循環していく作品もあります。
2階は作業中のため撮影が出来ませんでしたが、
制作中のタイルのショールームがあります。
ゆくゆくは商談のスペースになるらしく、
最近のタイルやカタログも見られて面白いのでそっとお邪魔したいところ。
1階にはミュージアムショップとワークショップのスペースがあります。
タイルが貼られた車も展示されている。
(後ろもちゃんと貼ってある!)
この車のお話は、ほぼ日の
にとても詳しく、しかもミュージアムに関わった方たちのお話が読めるので
行く前に読むと訪れた時にちょっとだけムフフとなる回数が増えます。
タイルを使ったワークショップはかなりの盛況で
友達同士、親子で、などワイワイしながら楽しそう。
帰りのバスの時間まで30分。
旅の思い出を作るか~と受付で500円のチケットを買い、
ワークショップの受付に行くと、
小物立てや椅子、テーブルといった土台となるものを選ばせてくれます。
作業する部屋に置いてあるモザイクタイルはどれを使ってもよく、
自分で選んだタイルをボンドで貼って完成。30分はあっという間でした。
(持ち帰るための袋は自分で用意しておくと良いです)
外に出たらモザイクタイルのスイカを発見!
バス停付近から。中に入ると意外と広くてびっくりします。
私の場合2時間くらい居ましたが、
かなり駆け足で回ったらワークショップも参加して、1時間くらいでしょうか。
お土産用のタイルも目うつりするので2時間くらいみておくのをお勧めします。
こんな美術館があるよ、と教えて下さったフォロワーさん
ありがとうございました!