東京1泊2日・6つの展覧会を見よう!①デュシャン展
『マルセル・デュシャンと日本美術』
混み具合(6つの展覧会を観た中で一番空いている!)
「泉」
「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(大ガラス)東京版」
「美術(デュシャン)は見るんじゃない。考えるんだ」とチラシにも書いてあるようにただ見るだけでは単なる物か暗号のようにしか見えないデュシャン。
既製品の便器にサインをして展示した「泉」などのレディメイド作品を世に出しました。
芸術って何だ?と人を立ち止まらせる作品を作り、芸術を考えるものに変えていった人と説明したらいいのかな。
今回の展示はデュシャンが初期の頃描いていた絵や、チェスが上手かったことなど、
まるっとデュシャンの創作の流れが分かる展覧会でした。
展示室もなんだかお洒落です。
宗教画や神話などをテーマにした絵や彫刻だと美しさの基準はリアルに描けているか、色や形が整っているかなど、分かりやすい基準があるように思えますが、
デュシャンをこの基準に当てはめると即、芸術からはみ出してしまいます。
印象派のモネやキュビズムのピカソなど、目に見えるものを写真のように描くことから離れた絵画の流れと、工業化が進み同じものが大量生産できるようになった時代の背景から、芸術の定義が見直されるようになったのではないかな……
と考えるのですが、インプットが足りずこれ以上話を広げられません。無念。
予習不足で行ったとしても「これが芸術?」という疑問が湧けばデュシャン的には満足じゃないかと思うのですけど、理解したい人は音声ガイドを借りるのが良さそう。
(今思うと一番音声ガイドに頼りたい展覧会でした)