ヨシトのたびかん

主に福岡。ときどき県外の美術館までの小さな旅や展覧会の感想など

一泊二日の広島旅 神勝寺・洸庭を体験 神勝寺までの行き方案内

このフィナンシェのような建物は一体何なのか?

それが気になって行ってきました広島県

 

写真では縮尺が伝わりにくいこの建物は神勝寺(しんしょうじ)

というお寺にあります。

 

 

 

神勝寺へのアクセスは

・路線バスに乗り、最寄りのバス停から歩く。

・温泉施設を経由するので時間は少し多めにかかるものの

 お寺のすぐ近くで降ろしてもらえる無料シャトルバスを利用する

・駅からタクシーを使う

などで行けます。

 

交通案内|臨済宗建仁寺派 神勝禅寺|広島県福山市沼隈町

 

無料バスで行くなら(2018年現在)

 

無料シャトルバスは平日、および春・夏・冬休み期間の平日のみ。

本数は少ないので時間が合えば選択肢に入れると良いです。

 

路線バスで行くなら(2018年現在)

新川線 〜平日〜 鞆鉄道株式会社(トモテツバス)

 

私の場合は福山駅から降りてすぐの福山城をちょろっと散策した後、

昭和の湯経由の無料シャトルバスで神勝寺へ向かい帰りは路線バスにしました。

 

 

神勝寺 禅と庭のミュージアム

 

途中、昭和の湯で10分ほど休憩を挟み40分ほどで到着。

 

 

入口近くの受付の松堂。

 

松堂近くの含空院。

 

 

 

本堂までは上り坂ありの約20分。

お庭の中をぶらぶらと歩いていくので歩くのは苦ではありませんが、舗装されていない道を歩くのでスニーカーなど歩きやすい靴がお勧め。

 

 本堂入り口の門。

 

本堂はお香が焚き染められていてよい香りがします。

ビャクダンでしょうか。

 

荘厳堂の白隠コレクション

本堂すぐ近くの荘厳堂(そうごんどう)は

二部屋に飾られた白隠コレクションの展示室。

 

白隠は有名な禅僧で、博多の禅僧仙厓さんとの共通点は

どちらも味のある絵を描く人だということ。

 

上手く描ける人がサラサラと手早く描いたような絵が並びます。

 

パッと見るだけなら数分。

タブレットを借りて作品解説を聞きながらゆっくり見ると

20分くらいあっという間の展示でした。

 

楊柳観音芭蕉像、聞か猿の三幅一対の掛け軸は解説を聞くとなるほど~と

思えます。

一見なんの関係もなさそうな三つの絵に隠された共通点は

「岩の上に座っていること」と「目には見えない音」を聞くこと。

 

観音様の色っぽい表情や猿の可愛らしい目元や口元、

片膝を立てて瞑想する芭蕉の姿など

一つ一つの絵も見どころがたくさん。

 

 

そしていよいよお目当てのアートパビリオン「洸庭」へ

30分間隔で入れ替え制、光と闇、音と水を使った作品が鑑賞できるパビリオンです。

 

フィナンシェのような建物は船。周りの石は海を表しているそう。

黒くうねるソテツワラビのオブジェは、なんと波。

たしかにうねりを感じます。

元が植物とは思えない荒々しい表面はゴジラみたい。

 

 

 

私が見た回は他のお客さんが居なかったので貸切状態で屋内へ。

 

座席の前にはプールのように水が張ってあり、建物の奥まで続いています。

水に映る光が明るくなったり、暗くなったり。

何かストーリーがあるのかもしれませんが、テーマパークで見るような

明確な起承転結を感じ取るのは難しいかも。

 

真っ暗な中、椅子にじっと座って目を凝らして耳をすませ、

頬に当たる風を感じていると時間の感覚が曖昧になっていきます。

 

 

長いようで短いような25分を体験して外へ出ると

外の明るさにホッとしました。

 

真っ暗なお堂の地下を五感を頼りに歩く、

胎内めぐりを座ったまま行なったような気分でした。

 

 

お昼ご飯は五観堂で神勝寺名物のうどんを頂こうと思ったら、

茹で上がりに20分かかるそうで、今回は断念。

 

洸庭のすぐ下にあるカフェでレモンのはちみつ漬けが入ったサイダーと

カロンで有名なピエール・エルメとコラボした柚子味の

パウンドケーキを頂きました。

 

パビリオンの下のベンチから景色の良いお庭を眺めながら

食べることもできて満足感アップ!

 

 

カップに書かれた言葉は「歩歩是道場」。

 

(身の回りのことから学べることがたくさんあるという禅の言葉)

 

受付の方に事前に頼んでおくと

神勝寺から近いトモテツのバス停まで送ってもらえるので

無料シャトルバスを待つ時間のない方は、

入場時か行く前に相談しておくと良いかも。

 

二時間半弱の滞在のち、起点の福山駅へ。

 

そしてバスを乗り換え、鞆の浦へ向かいます。