ヨシトのたびかん

主に福岡。ときどき県外の美術館までの小さな旅や展覧会の感想など

次元を超えて会ってきた!

 

2017年7月22日と23日にディファ有明で開催されたARパフォーマーズによる2ND A'LIVE(セカンドアライブ)に行ってきました。

 

ARPのCDを聴いたり、ラジオを聴いたりしているもののライブに行くのは初めてで、

ようやく今回が念願の初ライブです。

 

正直、楽しみだけど楽しめなかったらどうしよう、

調子に乗って6公演のうちの4公演分も買っちまったぞ、

と入金した時は思いましたが、

第1公演が終わるころには買ってて良かったと思い直しました。

 

ARPとはなんぞやと言われると、現代版人形浄瑠璃というのが

一番しっくりくる気がしています。

一人のパフォーマーを声優、モーションアクター、

目や口の動きなどを制御する技術者などが担当し

リアルタイムに舞台上で演じて、

パフォーマー以外は表に出てこないところなどがまさにそんな感じ。

 

会場のお客さんとの質問コーナーなどは

「そんな質問しても大丈夫なの?」とこっちが心配してしまうような質問も

飛び出したりしましたが、間をあけずに答えてくれて驚きました。

 

うろ覚えで恐縮ですがこんな感じ。

「シンジくんの髪の色は地毛ですか?」

→「デビューするときにスタイリストさんと相談して金髪に染めました」

「卵の黄身と白身はどちらが好きですか?」

→「皆さん目を閉じて。・・・キミが好き」

こんなことを声だけじゃなく仕草や表情付きで言ってくれるのです。スゴイ!

 

見る前までは新しい技術を見に行くぞ!という謎の気概に満ちていましたが、

実際に見てみると技術を感じさせない技術みたいなものを感じました。

それくらいとっても自然で4人のパフォーマーのダンスや歌に熱くなったり、

漫才や掛け合いに吹き出したりで、4公演があっという間でした。

 

普段ですと同じライブを4回も見ることはないのですが、

大まかな流れは一緒だけれども間に挟まれるやり取りが毎回違っていて

毎回楽しむことが出来ました。

 

勝ち負けが分かるのは辛い時もありますが、

バトルソングと言って二人で対戦するコーナーは

毎回勝敗が決まるのでどの公演も同じものにならないところが

緊張感があって良い気がします。

 

一丁さんが4人をうまくツッコんでくれるので

4人が4人ともボケに回ることが出来るのが

ARPのライブの魅力なんじゃないかなと思いました。

 

ファンを呼ぶときの愛称というものがそれぞれあって

シンジ君は「プリンセス」レベルクロスは「サブメンバー諸君」で

レオン君にはそれがなく、

会場にある七夕の短冊に「レオンくんファンの呼び名を考えてほしい」というようなお願いがあり「たんたん」という呼び方に決まったのが印象に残りました。

 

今作り上げられようとしている瞬間を見ている喜びというか、

アーティストが成長していく瞬間に立ち会えた喜びみたいなものを感じて、

また成長した彼らが見たくなってしまいました。

 

会場から千キロ以上離れた所に住んでいるため、遠征はこれが最後だぜと

思っておりましたが揺らぐ乙女心。

 

次回は来年の1月だそうで嬉しいような悩ましいような!

難しいでしょうけれどライブの地方公演なども本当にお待ちしております!

 

 

 

以下はスマホで撮った写真です。

舞台の上の彼らを上手く撮るにはどうしたらいいのか教えてもらいたい。トホホ。

 

左からレオン君、シンジ君、レイジ君、ダイヤ君。 

 

 

罰ゲームもとい課題の漫才をしているレオン君とシンジ君。

コンビニに入ろうとするシンジ君を待ち受ける数々の試練。

入り口前に居るヤンキーを飛び越え、配送業者さんの荷物をかわし、品出ししている店長を飛び越え、店長を飛び越え、店長を飛び越え・・・「この店、店長多くない?」とシンジ君。転がる石や転がらない石などのトラップに引っかかると「命無いで!」と強気なレオン君の叱咤が飛ぶのも面白かったです。

新曲はシンジ君の新しい一面が見られました。曲が終わったあともしばらくクールな口調のシンジ君が面白かった。

 

衣装もいっぱい着替えてくれるのが見てて楽しい!

ラスコー3を知ってるかい?

 2017/9/3まで

 九州国立博物館 | 特別展「世界遺産 ラスコー展 クロマニョン人が見た世界」

 

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正直に、とても正直に言うと、

チラシに載っている実物大の洞窟壁画展示コーナーは思ったより短い。

 

実物大の展示が延々と続くのだろうと思っていたから短く感じるのかもしれない。

だけど延々と続いたら飽きているだろうし、鑑賞者はまったく我がままである。

 

実物大の良いところは絵がどんなところにどういう風に描かれているのかが一目瞭然で、洞窟の中に入って探検しているような大人でもちょっとワクワクする体験ができるところだ。

暗くなると線が青く光って浮かび上がるのはロマンティックでもある。

 

ドラマの『逃げるは恥だが役に立つ』でもここが使われていたよなぁ、と思い出す方もいるかもしれない。

 

 

ラスコーの名はよく聞くけれど、ラスコー2とラスコー3があるのは意外と知られていない気がする。わたしも今回初めて聞いた。

 

2万年ほど前に描かれたラスコー洞窟の壁画は、1940年にフランスのモンティニャック村の少年たちによって発見された。

穴に落っこちた犬を見て地下に通路があることが分かったのだ。

その後たくさんの観光客が押し寄せて洞窟内の環境が悪化し立ち入り禁止になってしまう。

 

そこで近くに遺跡を復元しちゃおうというのがラスコー2だ。

 

念入りなことに、まず洞窟を再現するところから始まる。

展示室に入ってすぐにその様子が展示されているが映像を見ているとまるで映画のセットを造っているようだった。

 

ラスコー2が手作業による測量や模写での再現で、ラスコー3はデジタル技術を駆使した再現なのだそう。

わたしが見た九博の展示はこのラスコー3に当たる。

 

実物大の洞窟展示に惹かれて来たものの、一番面白かったのは洞窟の白い模型だったりする。

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いくつかに分岐する洞窟を模型にしてそれぞれ眺めてみると

「こんな奥まで!」「こんな狭いところを通って!」「こんな深いところまで!」

入ってクロマニョン人は絵を描いたのか!というのがよく分かる。

 

自由研究の答えを探しているお子様にとっては残念なお知らせだが、

ラスコー展を見終わっても

クロマニョン人は何のために絵を描いたんだろう?」という疑問は残る。

 

暗い洞窟の中、獣脂を灯りにして時にはトナカイの肉を食べながら、

わざわざ絵を描くというのは何だか儀式めいている気がする。

遊びじゃないとしたら狩りが上手くいくように祈りを込めてたくさんの動物の絵を描いたんだろうか。

共同体の人々が何か同じものを信じて何かに祈っていたんだろうか。

 

絵はあるけれど文字がない2万年前の生活。

クロマニョン人は現代人とも心が通じる気がしてきた。

 

 


特別展「世界遺産 ラスコー展 クロマニョン人が見た世界」

 

 九博の『ぶろぐるぽ』に参加しています。

(上の二枚の写真をお借りしました)

 

 以下の写真は撮影可能な場所で撮ったものです。

 

 

 

 

2017年秋に気になる展覧会

 

ちょっと早いですが、今年の秋の気になる展覧会をばピックアップ。

重なるところで行けたらいいなぁ。

 

2017年9月6日(水)~10月23日(月)

ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信

 

www.ccma-net.jp

 

 

 

東京公立博物館の運慶展は2017年9月26日(火)~11月26日(日)まで。

公式サイトが運慶学園というサイトを作っていて何だか盛り上がってそう。

人が多そうなので行きたいけれどちょっと行きたくない。

人が少ないときに行けるといいなぁ。

 

unkei2017.jp

あれもこれも気になる木『木×仏像』展

 

天王寺駅を降りて大きな広場をずんずん進むと目の前に動物園、右手に入ると美術館への道が見える。美術館前からは大阪のシンボルがお出迎え!

 

 

大阪市立美術館では特別展の『木×仏像 飛鳥仏から円空へ 日本の木彫仏1000年』が

開催中です。2017年6/4(日)まで。

 

 

会場には昨日見た快慶の仏像より前の時代の飛鳥、奈良、平安を中心に

鎌倉から江戸時代までの仏像が展示されていました。

(昭和の仏像は標本として彫られた二体ほど)。

 

奈良、平安時代の仏像は近畿地方のお寺にあるものが多く、

奈良に居た快慶ももしかしてこういう仏像を見る機会があったのかな

と思うとワクワクします。

自分が彫った仏像が他の人に神様として崇められるのって

どんな気分だったんだろう?

 

会場には木材に触れるコーナーもあって、

重さや色、手触りを楽しむことができました。

 

意外だったのが木材の分類。

クス・ケヤキ・サクラなどの広葉樹。硬い・・・ハードウッド。

ヒノキ・スギ・カヤなどの針葉樹。柔らかい・・・ソフトウッド

針葉樹が柔らかい、というのは驚きでした。

スギの割りばしは聞くけどクスの割りばしは聞かないもんなぁ。 

 

飛鳥時代はクスで作られた仏像が多く、鑑真についてきた工匠たちによって

日本で手に入りやすく彫りやすいカヤやヒノキを使った仏像が広まっていったそう。

作るって素材を手に入れるとこからなんだなぁ。

『異国の地で仏像に合った木材を探せ』なんて一つのドラマが生まれそうです。

ビャクダンは日本にないのでヒノキやサクラ、カヤを使った代用壇像などもありました。

 

おススメは「木造 蔵王権現立像」

三体の小さな像が片足だけで立っている、

なんともリズミカルな像です。

 

円空の「木造 秋葉権現三尊像」はキツネの上に立つ鳥の顔のような三体の像。

円空の像は他の像のように細かく彫られていないので

民芸品売り場においてそうな置物に見えます。

色々削ぎ落しても神様に見える説得力があるのが不思議。

円空の中に神様はこんな感じ!というイメージがあってそれが

にじみでているのかな?

 

ポスターの「宝誌和尚立像」は一木造りで

キャプションに「肩幅が狭い」と書いてあって

前回顔ばかり見ていたことに気づかされました。

たしかに肩幅が狭い!

 

残念だったのは気軽に買える特別展のポストカードがなかったことでしょうか。

カタログはあるので気に入ったら買うといいかも。

 

2階のコレクション展は特別展のチケットで入れます。

ネズミやタヌキの絵もあってモフモフしたくなりました。

 

宝石のようにキラキラと輝くシャンデリアと同じ目線になる2階のフロアは

とっても魅力的なのでぜひご体感あれ!

 

 

 大阪市立美術館

https://www.osaka-art-museum.jp/

ちょろっと元興寺、通天閣の話など

奈良で快慶展を見た後は奈良国立博物館の仏像館を見てウハウハし、

てくてく歩いて元興寺に行きました。

 

写真は撮れないのですが、お寺の法輪館(収蔵庫)に奈良時代の五重小塔

というのがあります。小といっても高さは4メートル以上はありそうです。

 

奈良時代五重塔の軒は深く平面的で、雨が乾きにくかったそうで、

時代が下ると軒が短くなり、角度がついているのだとか。

薬師寺の東塔と西塔は建てられた時代が違い、

見比べるのに良いそう。修理が終わったら見に行ってみたいとこです。

  

そして翌日は天王寺エリアを満喫!

大阪市立美術館天王寺動物園通天閣を見て回りました。

 

通天閣の下はこんな感じ!カラフルです。

初代通天閣。新世界ルナパークという施設が周りにあったそう。

ジオラマと映像で当時の様子が分かります。通天閣に上っての一番の収穫でした!

初夏の奈良へ『快慶』展

初夏の奈良は子供たちと楠の香りでいっぱいでした。

 

残業フィーバーの中、たまたま休みが取れたので

疲れた体を引きずって伊丹空港に降り立ち、高速バスに乗ること約1時間で奈良へ! 

今年は慶派イヤーと呼ばれているらしく、秋に東京で運慶展、今の時期は奈良で

快慶展が開催中なのです。

 

近鉄奈良駅のバス停から奈良国立博物館を目指していると

社会科見学の中学生が駅へ向かって走る走る。

 

国立博物館の特別展に入ったのは平日の10時前でしたが、

ツアーで来たらしい60代くらいの観光客の団体や、講師に連れられた大学生たちで

もうすでににぎわっています。

 

 

『快慶 日本人を魅了した仏のかたち』

特別展・特別陳列|奈良国立博物館

 

 

快慶の仏像を真似して後世多くの阿弥陀仏が造られていったそうで、

なんだか見ていて安心感のあるのはきっとそんなところから来ているんでしょうね。

お仏壇に飾られている仏像ってこんな感じだわ~。

 

仏像自体も良かったのですが、他の展覧会で見る仏像よりも台座の凝ったものが

多い気がしました。よく見る蓮の花びらのようなものだけではなく、

波の形や雲の形をしたものもありました。 

わたしのお気に入りは西遊記沙悟浄のモデルになったという『深沙大将立像』。

和歌山の金剛峯寺の仏像が展示されています。

高野山霊宝館【収蔵品紹介:仏に関する基礎知識:深沙大将】

(詳しくて分かりやすい説明!)

 

骸骨の首飾りや像の顔を模した半ズボンなど、おとなしい外観の阿弥陀仏が多い中、

振り切れてる感じがして面白かった。

 

 

会場でも見られますが、快慶とその時代のことが知りたかったらこの動画。

とても分かりやすい動画なのでおススメ。

運慶と快慶って兄弟ではないんだ!という点と、正当な後継者の運慶と

外からやってきた快慶。

同じ慶派でどう影響しあったんだろうと思うと想像が膨らみます。

 

 


特別展 快慶 ~日本人を魅了した仏のかたち~

 

運慶のことも気になってきたので

秋は東京へ行きたいぞ~。

 

 

 

 

個性的な仏像に会いに『~仏の国の輝き~タイ』

タイの仏像、というとなんとなく金ピカで大きな仏像をイメージするのたが、

実際のところよく分からない。

 

以前九博で大ベトナム展が行われたとき、砂岩の像の立派なものが多かったので、

タイもそんな感じなのかなぁと予想を立てて会場に入る。

honjitu.exblog.jp

 

 

展示品に優しい環境にするため、いつもより温度や湿度が高いようだ。

(たいして変わってなかったらゴメンなさい)

 

いとうせいこうさんとみうらじゅんさんの音声ガイドを借りて、

解説を聞きながらじっくりと眺める。

 

結界石。砂岩のキラキラしたのが分かりやすい。やはり砂岩の仏像が多いのかと思いきや。

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砂岩の像も多いが、立派だな!と思うもの

青銅で出来た像が多かった。

瞑想中のブッダを雨風から守る竜王ムチリンダ。

ブッダが座っている土台はとぐろを巻いた蛇の上で、頭まで細かくウロコの模様が描いてある。

背中側も手抜きなし!

 

『ナーガ上の仏陀坐像』f:id:tabikan-yosito:20170504235808j:plain

 

 クメール文化の影響を受けたという細かい彫刻の表現は砂岩よりも青銅が向いているんだろう。

それとも砂岩よりも青銅が採れやすい土地だったりするのかな?

タイは暑いイメージがあるけれど、この仏像を制作している時はどこか涼しいところで作業をしたんだろうか。

 

 

会場内には一ヶ所だけ写真が撮れるコーナーがある。

彫刻が施された数メートルはありそうな高さのある大きな扉で、一体どうやって日本まで運ばれてきたのか気になるところ。

 

この大扉は撮影が可能で、念のため

撮影オーケーの看板を確かめてスマホを構えたものの、

シャッター音が鳴ると周りの外国人の観光客が非難がましい目で振り返ったのにはドキリとした。

「シャッター音を鳴らしたくて鳴らしたわけじゃないし、

あなたを撮っているのではないし、ここは撮影オーケーなんです」

なんて言葉が日本語以外で出てこなくて泣ける。

消音設定にしているのに、なぜ音を出すのかわたしの〇Phone!)

 

 

旅の恥はさておき。

日本にはあまり居ないタイプだよなぁと思うのがウォーキングブッダと

飾りがジャラジャラのブッダ

面長の顔に笑みを浮かべ、歩き出そうとする身体の動きが軽やかな前者は

スキップしそうな雰囲気がある。

 

仏陀遊行像』

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後者は一見するとレースを身にまとっているよう。

レースの穴のような無数の小さなくぼみには宝石やガラスがはめ込まれていたそうで、

さぞ華やかだったんだろうなと思われる。

宝石がなくてもレースのような装飾品だけで魅力的な仏像でした。

 

『宝冠仏陀坐像』

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www.kyuhaku.jp

 

ぶろぐるぽに参加しています。

画像は2点以外、九州国立博物館のぶろぐるぽよりお借りしています。

 

 大宰府天満宮の敷地内の楠が青々としています。

初夏の爽やかさとタイの仏像は相性が良いかも。

 

キスするくらいに近くで『ホキ美術館名品展』

 

 

4月末、いつものようにぼんやりと通勤していると一枚のポスターが目に入ってきました。

 

『ホキ美術館名品展』2017年3/29(水)~5/14(日)

 

ホキ美術館は千葉県にある世界初の写実絵画専門の美術館で、いつか行ってみたいけれどなかなか行く機会がない美術館の一つです。

そこの名品が佐賀県に来てる、ですと?

しかももう会期が終わりそう。

これは行かねば!

 

佐賀県立美術館のすぐ隣にある博物館内のTRESというお洒落かつ地元の食材が食べられるカフェでランチを食べてからいざ観覧。

 

会場には写真と見まごう数々の作品がありました。

顔を近づけても筆跡が分からないように描かれている絵から、なんとか絵であることの

証明を見つけようと必死に細かい部分を凝視しました。

 

ソファーの上で眠る女性にカーテン越しの淡い光。窓際に置かれたビー玉。女性が着ているブラウスとスカートは触った時の質感が想像できるくらい細かく描かれています。

島村信之さんの女性を描いた作品は人物、背景、小物、光の加減のバランスが良くて見ていて安定感がありました。

 

会場を見渡すと人物以外に植物、風景、動物など色々な題材があって、「どう描くか」の後は「何を選ぶか」がその画家の個性になるんだなぁといつも以上に感じました。

 

石黒賢一郎さんの『ア○○的な』は、エヴァのアスカのコスプレをしたような少女が描かれています。黒髪の女の子の髪の重なり具合が細かくてまじまじと見ました。

 

会場内の声を聴いていると、風景よりも人物画を見て「写真みたい!」と驚嘆している人が多くてわたしもその一人なのですが、いつも見慣れているからこそ違和感にも気付くし、絵の違和感のなさにも驚けるんだろうなぁ。

 

ゴールデンウィークにどこに行くか迷ったら、展覧会もありかもしれません。

美術館の周りはクスノキが青々としていて気持ち良かったです。

 

 

サガテレビ | Web Station|ホキ美術館名品展 佐賀県立美術館で開催

 

 

saga-museum.jp

 

 

 

 

箱根の交通機関リンク集

箱根で利用した交通機関のリンク集をば。

箱根は乗り物王国でした。

 

箱根登山電車 箱根登山ケーブルカー 箱根湯本~強羅、強羅~早雲山

箱根ロープウェイ 早雲山~桃源台(早雲山~大涌谷は4月14日まで設備改造工事のため運休中。代行バスあり。)

 

観光施設めぐりバス「スカイライト」|箱根登山バス箱根美術館~ラリック美術館)

伊豆箱根バスTOP |伊豆箱根バス(箱根湯本~箱根園)

特急ロマンスカー|小田急電鉄(新宿~箱根湯本)

 

箱根 駒ヶ岳の楽しみ方|箱根 駒ヶ岳ロープウェー:鑑賞する|箱根園 

(箱根園~箱根駒ヶ岳山頂)

箱根 芦ノ湖遊覧船 |箱根 芦ノ湖遊覧船 (湖尻~箱根園)

 

 

利用はしていないけど見かけたので。

箱根海賊船 箱根・芦ノ湖cへようこそ!絶景の船旅

 芦ノ湖遊覧船と海賊船はルートが違うので目的地によって

乗り分けると良いかも。

 

箱根 乗り物と人

 

 バスの旅

旅先でのバスは楽しい。

電車よりも周りの景色が楽しめるし、地元の方が乗っていれば方言も聞ける。

あとは安全に目的地に着けば満足だ。

だけど今回のバスは違った。箱根美術館から箱根ラリック美術館までの、時間にしたら15分から20分くらいのバスの旅。

 

「ポーラ美術館に行かれますか?」

 

乗る時に尋ねられたのは美術館が今は閉館しているから、それを事前に知らせてくれようとしたのだろう。

ラリック美術館です、と答えて一番前の左側の席に座る。

目の前の景色と運転士さんの動きが見られる楽しい席だ。

 

観光施設を巡るバスなので、道の途中の観光案内や

目的地に着くたびに施設の紹介や入口の場所なども知らせてくれる

 

箱根は山道なのでカーブが多く「酔いやすい方はいらっしゃいますか?」と手を挙げる仕草をして「酔いやすい方がいる時は速度を落として走行します」の言葉通り、

速度を落として運転していた。

 

バス停に人がいたら「どこに行かれますか?」と必ず声をかける。

外国の方ならば「次のバスです」と英語で答えつつ、

腕でバスの系統を示すTの字を作って案内もする。

 

わたしがラリック美術館で降りると「帰りのバス停は五十メートル先にあります」と教えて下さって、観覧し終えてバスを待っていたらまた同じ運転士さんで

お帰りなさい」と声をかけてくれたのが良かった。

 

帰宅途中の地元の中学生に運転士がピッと手を上げて挨拶すると

の子もニコッと笑っていたのでいつものやりとりなのかもしれない。

 

箱根ロープウェイ

大涌谷で温泉卵を買った家族と一つのゴンドラに乗ることになった。

わたしはゴンドラの前方。3人家族は後方で温泉卵を食べている。

静岡にいる大学生の息子と新潟から出てきた両親が一緒に旅行をしているらしい。

夜の間によくこれだけ積もったなぁと思っていたら、

新潟の母は「降ってもこのくらいなのね」

と可愛いものをみるかのように笑っていた。

 

 

 

芦ノ湖遊覧船と駒ケ岳ロープウェイ

 

昨日の雪は陽射しを浴びて雨のようにしとしとと、所々でボトボトと落ち始めていた。 

芦ノ湖に降り立つと、湖を囲む山に遮られて富士山が見えなくなるのが驚きだった。

写真で見ると湖と富士山が一緒に写っていたりするから、湖面に近いところからでも見られるものだと勘違いしていたのだ。写真はたぶん、湖の南側にある高台から撮られたものだろう。

ロープウェイの桃源台駅から十分ほど歩くと芦ノ湖遊覧船の湖尻港に着いた。

 

アメリカからの団体のお客さんと一緒にフェリーに乗り込む。

『ここには誰か座ってる?』と英語で聞かれたので『いいえ』と答えると、

横の席に老夫婦が腰掛けた。進行方向が見渡せる一番前の特等席だ。

 

出航まで何もすることがないので、何か会話せねば、写真でも見せようかと思ったが、簡単な英語もとっさに出てこなくて、景色を見ていた夫人の『ビューティフル』という言葉にコクンと相づちを打った。

 

アナウンスは日本語の後に英語で案内があり、屋上デッキに出ます、

と指で天井を指すと夫人がニコリと笑って見送ってくれた。

 

 

フェリーを降り、五分ほど歩くと駒ケ岳ロープウェイの乗り場に着く。

先ほどのアメリカからの観光客と共にすし詰め状態のゴンドラで山頂に運ばれる。

案内係の女性の日本語は観光客の声にかき消され、何を言っているか分からない。

 

外国語のアナウンスがあったら、もう少し静かに聴いていたかもしれないが、

日本語だけならお喋りもしたくなるだろう。

山頂にはまだ雪が残っていた。眼下の風景は雲に覆われ、雲の切れ目に時折富士山が見える。

 

ぬかるむ丘を登った先に神社があり、

引き戸を開けると中には神主さんがいた。

お参りをしたあと、丘の端から雲に覆われた富士山を見る。

 

 

 

ロープウェイで麓に降りた後は箱根園から箱根湯本までバスに乗った。

こちらのバスは昨日のバスと違って外観も中運転士さんもごく普通のバスだ。

主に乗っていたのは観光客だが特に観光案内などはなかった。地元の人の足なのかもしれない。

 

湯本に着いて駅の近くの土産物屋をブラブラして、パンを買って帰途に着いた。