初夏の奈良へ『快慶』展
初夏の奈良は子供たちと楠の香りでいっぱいでした。
残業フィーバーの中、たまたま休みが取れたので
疲れた体を引きずって伊丹空港に降り立ち、高速バスに乗ること約1時間で奈良へ!
今年は慶派イヤーと呼ばれているらしく、秋に東京で運慶展、今の時期は奈良で
快慶展が開催中なのです。
社会科見学の中学生が駅へ向かって走る走る。
国立博物館の特別展に入ったのは平日の10時前でしたが、
ツアーで来たらしい60代くらいの観光客の団体や、講師に連れられた大学生たちで
もうすでににぎわっています。
『快慶 日本人を魅了した仏のかたち』
快慶の仏像を真似して後世多くの阿弥陀仏が造られていったそうで、
なんだか見ていて安心感のあるのはきっとそんなところから来ているんでしょうね。
お仏壇に飾られている仏像ってこんな感じだわ~。
仏像自体も良かったのですが、他の展覧会で見る仏像よりも台座の凝ったものが
多い気がしました。よく見る蓮の花びらのようなものだけではなく、
波の形や雲の形をしたものもありました。
わたしのお気に入りは西遊記の沙悟浄のモデルになったという『深沙大将立像』。
和歌山の金剛峯寺の仏像が展示されています。
(詳しくて分かりやすい説明!)
骸骨の首飾りや像の顔を模した半ズボンなど、おとなしい外観の阿弥陀仏が多い中、
振り切れてる感じがして面白かった。
会場でも見られますが、快慶とその時代のことが知りたかったらこの動画。
とても分かりやすい動画なのでおススメ。
運慶と快慶って兄弟ではないんだ!という点と、正当な後継者の運慶と
外からやってきた快慶。
同じ慶派でどう影響しあったんだろうと思うと想像が膨らみます。
運慶のことも気になってきたので
秋は東京へ行きたいぞ~。