2018年8月26日まで。鈴木春信 ボストン美術館浮世絵名品展
春信が生涯に描いた浮世絵は約1000点と言われていて、そのうちの600点以上を持っているのがこのボストン美術館。
しかも世界で1枚しかない絵も数点来日していて、これは行かねば!と思い福岡市博物館に行ってきました。
(前売りを買ってたのに開催期間を勘違いして慌てて観に行ったというのは伏せておきます。えへへ)
浮世絵が黒1色だけ、多くても2、3色の時代から
色が溢れる浮世絵らしい浮世絵になっていった時代の絵師です。
春信と言えば「見立て」。
歴史上の出来事や物語を若い男女などに見立てて浮世絵として再現しています。
歴史や和歌を知らないと意味が分からぬものもあり、当時の教養のある人たちの依頼を受けて描かれたんだろうな~と思われます。
有名な屋島の合戦で源氏方の那須与一が平家方の船上の的を射たエピソードも
男女で再現。与一役の男性の茄子畑の背景に思わず笑ってしまいます。女性の着物には
帆を張った何艘もの舟の絵が描かれ、合戦のエピソードを彷彿とさせます。
春信は厚手の良い紙を使っていることもあり「空摺(からずり)」というエンボス加工の作品が多くあります。雪が描かれている作品は白の部分が盛り上がったり凹んだりしているのでこれを見るのも生で浮世絵を見る楽しみの一つかもしれません。
山田全自動さんのイラスト付きのコメントも面白いので浮世絵が身近に感じられるかも。
2018年8月26日まで!