『京都 醍醐寺展 真言密教の宇宙』展に行ってきた
九州国立博物館で開催中の京都の醍醐寺の展覧会を観てきました。
太宰府天満宮にも遅めの初詣。
一月末に行きましたが境内の梅は三部咲きくらいでした。二月の一~二週目が見ごろでしょうか。
まずは動画でざっとどんな展覧会か確認!
醍醐寺の歴史は
理源大師聖宝(りげんだいししょうぼう)(832-909)が
醍醐味の水が湧き出るという笠取山に草庵を結んだことに始まります』
(京都 醍醐寺展のチラシより)
醍醐味(だいごみ)というのは仏教での最良の教えを表すそう。
醍醐味、元は仏教用語だったんですね。
今回の展覧会、仏像好きな方には嬉しい素敵な仏像がたくさん展示されています。
「虚空蔵菩薩立像」は袖にかかる衣の部分と頭から足、そして蓮肉部分まで一材で
彫られている木像仏です。横から見ると体の厚みが立体的で背中から腰のラインが
きれいなS字カーブを描いていて優美。
そしてお次は「不動明王坐像」です。
像の正面に立つと目線が合わない!
体は正面向きですが顔が少し右に向いており、左サイドで結ばれた髪が
目立つようになっています。
怖い顔してるけどお洒落だなぁ。
そして五大明王像。
この像たち動きが細かい!
大きな目が吊り上がっていて迫力があるのに、どことなくユーモラスです。
腕の細さと表情の荒々しさにギャップがあって、怖い顔しているんだけど
つるっとした肌でアニメや漫画の敵役っぽい。(失礼)
出口近くにはまるでお寺の一角のように展示された国宝の「薬師如来および両脇侍像」が展示され、お寺にお参りに来たような気分になります。
仏像以外では白描画もお勧め。
「善女龍王図像」
色が着いてないので線をじっくり堪能できます。
場所ごとに何色を塗るか絵の中に文字で色が書いてあります。
仏像が好きなのでつい仏像よりの説明になりましたが、書や屏風なども。
『京都 醍醐寺 真言密教の宇宙』2019年1月29日ー3月24日(日)まで。
会場内の写真は九州国立博物館より提供を受けたものを使用しています。