キスするくらいに近くで『ホキ美術館名品展』
4月末、いつものようにぼんやりと通勤していると一枚のポスターが目に入ってきました。
『ホキ美術館名品展』2017年3/29(水)~5/14(日)
ホキ美術館は千葉県にある世界初の写実絵画専門の美術館で、いつか行ってみたいけれどなかなか行く機会がない美術館の一つです。
そこの名品が佐賀県に来てる、ですと?
しかももう会期が終わりそう。
これは行かねば!
佐賀県立美術館のすぐ隣にある博物館内のTRESというお洒落かつ地元の食材が食べられるカフェでランチを食べてからいざ観覧。
会場には写真と見まごう数々の作品がありました。
顔を近づけても筆跡が分からないように描かれている絵から、なんとか絵であることの
証明を見つけようと必死に細かい部分を凝視しました。
ソファーの上で眠る女性にカーテン越しの淡い光。窓際に置かれたビー玉。女性が着ているブラウスとスカートは触った時の質感が想像できるくらい細かく描かれています。
島村信之さんの女性を描いた作品は人物、背景、小物、光の加減のバランスが良くて見ていて安定感がありました。
会場を見渡すと人物以外に植物、風景、動物など色々な題材があって、「どう描くか」の後は「何を選ぶか」がその画家の個性になるんだなぁといつも以上に感じました。
石黒賢一郎さんの『ア○○的な』は、エヴァのアスカのコスプレをしたような少女が描かれています。黒髪の女の子の髪の重なり具合が細かくてまじまじと見ました。
会場内の声を聴いていると、風景よりも人物画を見て「写真みたい!」と驚嘆している人が多くてわたしもその一人なのですが、いつも見慣れているからこそ違和感にも気付くし、絵の違和感のなさにも驚けるんだろうなぁ。
ゴールデンウィークにどこに行くか迷ったら、展覧会もありかもしれません。
美術館の周りはクスノキが青々としていて気持ち良かったです。
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