一泊二日の箱根旅・前編
今回の旅のお品書きはこんな感じです。
いつも目的地がたっぷりで詰め込みすぎなわたしにしては
行くところが少ないような?
いいえ大丈夫。今回も移動たっぷりの旅になりました。
それでは行ってみましょう箱根旅!
まずは登山電車で箱根湯本から強羅まで。
スイッチバック初体験にテンションが上がるも
意外とフツーで、もっとガシャガシャガッタン!と音がしたり
振動があったりするのかなぁと思っていたらそんなことはありませんでした。
そもそもスイッチバックとは
『列車が急な斜面を、前後の向きを交互に変えてZ字形に上り下りすること』
なんだそう。
駅に着いたと思ったら進行方向が逆になって電車が進むのが新鮮でした。
三月は卒業旅行のシーズンのせいか平日でも人が多く、
すし詰めの二三歩手前の車両の中からはあまり景色が見えませんでした。
それでも谷の急カーブに沿った運転などは今たしかに曲がっているぞ・・・!という
振動を体で感じることが出来て面白かったです。
昼頃に強羅駅に着いたのでまずは「豆腐かつ煮」を食べてみたいなぁ~と
「田むら銀かつ亭」へ。
長蛇の列に怖気づいたわたしは目の前にある系列店の「銀かつ工房」へ。
もち豚を米油で揚げた「銀かつサンド」を頂きました。
腹ごしらえを済ませた後は強羅駅から箱根登山ケーブルカーに乗って公園上駅へ。
駅からすぐの坂に面して建てられた箱根美術館へ。
(こちらは受付のある建物。この先にお庭と展示棟があります)
『うさぎの埴輪がある美術館』という情報につられてやってきましたが、
うさぎも良かったけれど、コレクションのやきものの展示がとても良くて長居しました。須恵器の青灰色がなんとも綺麗でした。
コレクションの一部はWeb上でも見られるのですが、自然光の入る室内の中のやきものの色や質感は実際に見た方が綺麗でした。中部方面のやきものがまとまって見られるのは遠くから来た者にとってありがたい。
大きな額縁のような窓から見える箱根の山々にかかる雲は動く絵のようでした。
箱根ラリック美術館では平成13年まで実際に使用されていたオリエント急行の車両がカフェになっています。
解説とお茶付きのセットがあると聞いて次の回を早速予約。
(予約は現地でしかできないのです)。
前の回は満席だったそうですが、今回はまさかの解説員の女性わたしの一対一。
シフォンケーキや紅茶を頂きながら話を聞いて、食べ終わったら時間がくるまで撮影タイム!
テーブルと椅子は意外と軽いらしく、
(艶消しのフロステッド加工)
お腹を満たしたあとはいざ、ラリック美術館の展示室へ。
ジュエリー作家からガラス工芸家になっていったラリックの足跡が分かる展示で
自宅をショールームにしている部屋の再現などもありました。
もともとはラベルのデザインだけを頼まれていたのが、
香水瓶も手がけるようになったそうで、さまざまな形の香水瓶は集めたくなるほど。
女性向けの灰皿などもあって、
そんなジャンルがあるのだなぁというのが驚きでした。
ガラスをクリーム色に濁らせる加工もあって
人物の肌の一部が肌色で、より立体的に艶めかしく見せているガラスもありました。