ヨシトのたびかん

主に福岡。ときどき県外の美術館までの小さな旅や展覧会の感想など

おぼろげな8月の記憶5

銀座シックスに行ってみました。

ハイブランドを横目で冷やかしつつ、目的地はTSUTAYAと屋上!

吹き抜けには草間彌生さんの作品が飾ってあります。

 

 

屋上から隣のUNIQLOを見るとこんな感じ。

 

 

 

屋上を一周するとスカイツリーも東京タワーも見える。

 

 

 

 

 

一度行ってみたかった資生堂パーラーへ。朝昼ごはんを兼ねて・・・。

 

 

銀座は歩行者天国の日でした。

 

 

バルテュスっぽい!

 

 

ペルソナ5でお世話になった渋谷。

 

 

日本民藝館へ。

www.mingeikan.or.jp

本館と西館があり、西館は開館日が少ないので事前に確かめていくと良いかも。

 

利用案内|日本民藝館

 

本館も西館も家具や工芸品が好きな人にはたまらない場所だと思います。

 

おぼろげな8月の記憶その3

ポケモンのイベントが行われていた日の横浜。

横浜トリエンナーレが行われていた赤レンガ倉庫へ。

ポケモンをゲットしようとゆっくり歩く人々を避けつつ、なんとか会場にたどり着くと

会場の中はガラガラだった。

ほっとしたような残念なような。

 

 

 

たくさんのスクリーンのある部屋。一つの建物の中の様々な部屋で演奏している姿を

それぞれのスクリーンに映して、同時に演奏している様子のようだ。

 

部屋の中の家具やじゅうたん、雑貨などが絵で出来ている部屋。リアル!

 

 

赤レンガ倉庫からまた人をかき分けてBankART Studio NYKへ。

ここにも現代アートの展示。

 

 

横浜市開港記念会館地下

 

夏の日、地下は蒸し暑かったような。

お化け屋敷のように暗い中、廃墟のような地下を歩く。

瓦礫の塊にゴジラのようなものがいる!?

お化け屋敷のように急ぎ足で出てきてしまった。

 

おぼろげな8月の記憶その2

横浜トリエンナーレ

http://www.yokohamatriennale.jp/2017/

 

記事を書く前に終わってしまった!無念。

現代アートの展覧会で、横浜美術館をメインに各会場で展覧会が行われていました。

映像作品の部屋に入ったら予想以上に時間が長くて、

30分くらい立ちっぱなしで最後まで見ました。

 

戦争を避けて国を出たけれども、他国に受け入れてもらえず一つの島にたくさんの難民が住み、最後は戦勝国が難民を受け入れる。誰も居なくなった島で生きている一人の男性の元に、流れ着く女性。この島の外は終わっている、世界を変えるために一緒に島を出ようと男性を説得する女性。しかし彼女は一人で島を出ていくことになる。

 

難民が島で生活している様子などはドキュメンタリー映像を随所に使っているようでした。

島で生きる男性と流されてきた女性の時間軸とはだいぶ違う印象を受けました。

男の人は人間だったのか、神のような存在だったのか分からなかったけどドキュメンタリー映像部分の島で暮らす住民の姿のインパクトが強くてずっと見ていた。

 

 アーティスト名

http://www.yokohamatriennale.jp/archive/2017/artist/index.html

おぼろげな8月の記憶その1

調布にある深大寺に行きました。

しんだいじ、じゃなく、じんだいじなのね!

 

お水のきれいな所で、蕎麦のお店やそば粉を使った団子やお餅などが

参道のお店に並んでしました。

 

国宝になった白鳳仏の釈迦如来像はどっしりとしているのに笑顔が爽やかで、

若いのに安定感のあるスポーツマンのような雰囲気。

 

深大寺の敷地に深沙大王(西遊記沙悟浄のモデル)がひっそりと祀られていました。

お水にまつわる神様っぽくてさもありなんだなと思ったけれど、今メインで祀られているのは釈迦如来っぽくて、時代とともにお寺にお金を出す人が変わっていったのかな・・・などと考えました。

 

www.jindaiji.or.jp

 

 

 

 

武蔵と相模の間にあり、無愛想をもじって名付けられたという武相荘

白洲雅子と白洲次郎のドラマをNHKで見て以来、いつか行けたらいいなぁと思っていたので行ってみました。

 

屋内は写真が撮れないのですが、古民家に飾られた洋風、和風、様々な雑貨が

とても素敵で、どこを切っても絵になる建物でした。

家の周りのお庭や家庭菜園、裏山まであるところには、

さすが当時のお金持ち・・・と思わずにはいられませんでした。

 

 

buaiso.com

 

 

 

 

次元を超えて会ってきた!

 

2017年7月22日と23日にディファ有明で開催されたARパフォーマーズによる2ND A'LIVE(セカンドアライブ)に行ってきました。

 

ARPのCDを聴いたり、ラジオを聴いたりしているもののライブに行くのは初めてで、

ようやく今回が念願の初ライブです。

 

正直、楽しみだけど楽しめなかったらどうしよう、

調子に乗って6公演のうちの4公演分も買っちまったぞ、

と入金した時は思いましたが、

第1公演が終わるころには買ってて良かったと思い直しました。

 

ARPとはなんぞやと言われると、現代版人形浄瑠璃というのが

一番しっくりくる気がしています。

一人のパフォーマーを声優、モーションアクター、

目や口の動きなどを制御する技術者などが担当し

リアルタイムに舞台上で演じて、

パフォーマー以外は表に出てこないところなどがまさにそんな感じ。

 

会場のお客さんとの質問コーナーなどは

「そんな質問しても大丈夫なの?」とこっちが心配してしまうような質問も

飛び出したりしましたが、間をあけずに答えてくれて驚きました。

 

うろ覚えで恐縮ですがこんな感じ。

「シンジくんの髪の色は地毛ですか?」

→「デビューするときにスタイリストさんと相談して金髪に染めました」

「卵の黄身と白身はどちらが好きですか?」

→「皆さん目を閉じて。・・・キミが好き」

こんなことを声だけじゃなく仕草や表情付きで言ってくれるのです。スゴイ!

 

見る前までは新しい技術を見に行くぞ!という謎の気概に満ちていましたが、

実際に見てみると技術を感じさせない技術みたいなものを感じました。

それくらいとっても自然で4人のパフォーマーのダンスや歌に熱くなったり、

漫才や掛け合いに吹き出したりで、4公演があっという間でした。

 

普段ですと同じライブを4回も見ることはないのですが、

大まかな流れは一緒だけれども間に挟まれるやり取りが毎回違っていて

毎回楽しむことが出来ました。

 

勝ち負けが分かるのは辛い時もありますが、

バトルソングと言って二人で対戦するコーナーは

毎回勝敗が決まるのでどの公演も同じものにならないところが

緊張感があって良い気がします。

 

一丁さんが4人をうまくツッコんでくれるので

4人が4人ともボケに回ることが出来るのが

ARPのライブの魅力なんじゃないかなと思いました。

 

ファンを呼ぶときの愛称というものがそれぞれあって

シンジ君は「プリンセス」レベルクロスは「サブメンバー諸君」で

レオン君にはそれがなく、

会場にある七夕の短冊に「レオンくんファンの呼び名を考えてほしい」というようなお願いがあり「たんたん」という呼び方に決まったのが印象に残りました。

 

今作り上げられようとしている瞬間を見ている喜びというか、

アーティストが成長していく瞬間に立ち会えた喜びみたいなものを感じて、

また成長した彼らが見たくなってしまいました。

 

会場から千キロ以上離れた所に住んでいるため、遠征はこれが最後だぜと

思っておりましたが揺らぐ乙女心。

 

次回は来年の1月だそうで嬉しいような悩ましいような!

難しいでしょうけれどライブの地方公演なども本当にお待ちしております!

 

 

 

以下はスマホで撮った写真です。

舞台の上の彼らを上手く撮るにはどうしたらいいのか教えてもらいたい。トホホ。

 

左からレオン君、シンジ君、レイジ君、ダイヤ君。 

 

 

罰ゲームもとい課題の漫才をしているレオン君とシンジ君。

コンビニに入ろうとするシンジ君を待ち受ける数々の試練。

入り口前に居るヤンキーを飛び越え、配送業者さんの荷物をかわし、品出ししている店長を飛び越え、店長を飛び越え、店長を飛び越え・・・「この店、店長多くない?」とシンジ君。転がる石や転がらない石などのトラップに引っかかると「命無いで!」と強気なレオン君の叱咤が飛ぶのも面白かったです。

新曲はシンジ君の新しい一面が見られました。曲が終わったあともしばらくクールな口調のシンジ君が面白かった。

 

衣装もいっぱい着替えてくれるのが見てて楽しい!

ラスコー3を知ってるかい?

 2017/9/3まで

 九州国立博物館 | 特別展「世界遺産 ラスコー展 クロマニョン人が見た世界」

 

f:id:tabikan-yosito:20170727234251j:plain

 

正直に、とても正直に言うと、

チラシに載っている実物大の洞窟壁画展示コーナーは思ったより短い。

 

実物大の展示が延々と続くのだろうと思っていたから短く感じるのかもしれない。

だけど延々と続いたら飽きているだろうし、鑑賞者はまったく我がままである。

 

実物大の良いところは絵がどんなところにどういう風に描かれているのかが一目瞭然で、洞窟の中に入って探検しているような大人でもちょっとワクワクする体験ができるところだ。

暗くなると線が青く光って浮かび上がるのはロマンティックでもある。

 

ドラマの『逃げるは恥だが役に立つ』でもここが使われていたよなぁ、と思い出す方もいるかもしれない。

 

 

ラスコーの名はよく聞くけれど、ラスコー2とラスコー3があるのは意外と知られていない気がする。わたしも今回初めて聞いた。

 

2万年ほど前に描かれたラスコー洞窟の壁画は、1940年にフランスのモンティニャック村の少年たちによって発見された。

穴に落っこちた犬を見て地下に通路があることが分かったのだ。

その後たくさんの観光客が押し寄せて洞窟内の環境が悪化し立ち入り禁止になってしまう。

 

そこで近くに遺跡を復元しちゃおうというのがラスコー2だ。

 

念入りなことに、まず洞窟を再現するところから始まる。

展示室に入ってすぐにその様子が展示されているが映像を見ているとまるで映画のセットを造っているようだった。

 

ラスコー2が手作業による測量や模写での再現で、ラスコー3はデジタル技術を駆使した再現なのだそう。

わたしが見た九博の展示はこのラスコー3に当たる。

 

実物大の洞窟展示に惹かれて来たものの、一番面白かったのは洞窟の白い模型だったりする。

f:id:tabikan-yosito:20170727234730j:plain

いくつかに分岐する洞窟を模型にしてそれぞれ眺めてみると

「こんな奥まで!」「こんな狭いところを通って!」「こんな深いところまで!」

入ってクロマニョン人は絵を描いたのか!というのがよく分かる。

 

自由研究の答えを探しているお子様にとっては残念なお知らせだが、

ラスコー展を見終わっても

クロマニョン人は何のために絵を描いたんだろう?」という疑問は残る。

 

暗い洞窟の中、獣脂を灯りにして時にはトナカイの肉を食べながら、

わざわざ絵を描くというのは何だか儀式めいている気がする。

遊びじゃないとしたら狩りが上手くいくように祈りを込めてたくさんの動物の絵を描いたんだろうか。

共同体の人々が何か同じものを信じて何かに祈っていたんだろうか。

 

絵はあるけれど文字がない2万年前の生活。

クロマニョン人は現代人とも心が通じる気がしてきた。

 

 


特別展「世界遺産 ラスコー展 クロマニョン人が見た世界」

 

 九博の『ぶろぐるぽ』に参加しています。

(上の二枚の写真をお借りしました)

 

 以下の写真は撮影可能な場所で撮ったものです。

 

 

 

 

2017年秋に気になる展覧会

 

ちょっと早いですが、今年の秋の気になる展覧会をばピックアップ。

重なるところで行けたらいいなぁ。

 

2017年9月6日(水)~10月23日(月)

ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信

 

www.ccma-net.jp

 

 

 

東京公立博物館の運慶展は2017年9月26日(火)~11月26日(日)まで。

公式サイトが運慶学園というサイトを作っていて何だか盛り上がってそう。

人が多そうなので行きたいけれどちょっと行きたくない。

人が少ないときに行けるといいなぁ。

 

unkei2017.jp

あれもこれも気になる木『木×仏像』展

 

天王寺駅を降りて大きな広場をずんずん進むと目の前に動物園、右手に入ると美術館への道が見える。美術館前からは大阪のシンボルがお出迎え!

 

 

大阪市立美術館では特別展の『木×仏像 飛鳥仏から円空へ 日本の木彫仏1000年』が

開催中です。2017年6/4(日)まで。

 

 

会場には昨日見た快慶の仏像より前の時代の飛鳥、奈良、平安を中心に

鎌倉から江戸時代までの仏像が展示されていました。

(昭和の仏像は標本として彫られた二体ほど)。

 

奈良、平安時代の仏像は近畿地方のお寺にあるものが多く、

奈良に居た快慶ももしかしてこういう仏像を見る機会があったのかな

と思うとワクワクします。

自分が彫った仏像が他の人に神様として崇められるのって

どんな気分だったんだろう?

 

会場には木材に触れるコーナーもあって、

重さや色、手触りを楽しむことができました。

 

意外だったのが木材の分類。

クス・ケヤキ・サクラなどの広葉樹。硬い・・・ハードウッド。

ヒノキ・スギ・カヤなどの針葉樹。柔らかい・・・ソフトウッド

針葉樹が柔らかい、というのは驚きでした。

スギの割りばしは聞くけどクスの割りばしは聞かないもんなぁ。 

 

飛鳥時代はクスで作られた仏像が多く、鑑真についてきた工匠たちによって

日本で手に入りやすく彫りやすいカヤやヒノキを使った仏像が広まっていったそう。

作るって素材を手に入れるとこからなんだなぁ。

『異国の地で仏像に合った木材を探せ』なんて一つのドラマが生まれそうです。

ビャクダンは日本にないのでヒノキやサクラ、カヤを使った代用壇像などもありました。

 

おススメは「木造 蔵王権現立像」

三体の小さな像が片足だけで立っている、

なんともリズミカルな像です。

 

円空の「木造 秋葉権現三尊像」はキツネの上に立つ鳥の顔のような三体の像。

円空の像は他の像のように細かく彫られていないので

民芸品売り場においてそうな置物に見えます。

色々削ぎ落しても神様に見える説得力があるのが不思議。

円空の中に神様はこんな感じ!というイメージがあってそれが

にじみでているのかな?

 

ポスターの「宝誌和尚立像」は一木造りで

キャプションに「肩幅が狭い」と書いてあって

前回顔ばかり見ていたことに気づかされました。

たしかに肩幅が狭い!

 

残念だったのは気軽に買える特別展のポストカードがなかったことでしょうか。

カタログはあるので気に入ったら買うといいかも。

 

2階のコレクション展は特別展のチケットで入れます。

ネズミやタヌキの絵もあってモフモフしたくなりました。

 

宝石のようにキラキラと輝くシャンデリアと同じ目線になる2階のフロアは

とっても魅力的なのでぜひご体感あれ!

 

 

 大阪市立美術館

https://www.osaka-art-museum.jp/

ちょろっと元興寺、通天閣の話など

奈良で快慶展を見た後は奈良国立博物館の仏像館を見てウハウハし、

てくてく歩いて元興寺に行きました。

 

写真は撮れないのですが、お寺の法輪館(収蔵庫)に奈良時代の五重小塔

というのがあります。小といっても高さは4メートル以上はありそうです。

 

奈良時代五重塔の軒は深く平面的で、雨が乾きにくかったそうで、

時代が下ると軒が短くなり、角度がついているのだとか。

薬師寺の東塔と西塔は建てられた時代が違い、

見比べるのに良いそう。修理が終わったら見に行ってみたいとこです。

  

そして翌日は天王寺エリアを満喫!

大阪市立美術館天王寺動物園通天閣を見て回りました。

 

通天閣の下はこんな感じ!カラフルです。

初代通天閣。新世界ルナパークという施設が周りにあったそう。

ジオラマと映像で当時の様子が分かります。通天閣に上っての一番の収穫でした!